2011 Fiscal Year Annual Research Report
NKT細胞を標的とした潰瘍性大腸炎新規治療法の開発
Project/Area Number |
21590806
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長堀 正和 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (60420254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永石 宇司 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (60447464)
荒木 昭博 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (80361690)
岡本 隆一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 寄附講座教員 (50451935)
渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175127)
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Keywords | 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / 粘膜免疫 / 新規治療法 / NKT細胞 |
Research Abstract |
本研究は申請者らが独自に研究を展開してきたCD1d分子を介したNKT細胞の機能調節に注目し、潰瘍性大腸炎の病態における免疫学的影響と新規治療標的としての可能性について着目している。その結果、本研究では当該研究期間に以下のような成果が得られた。1)Blumberg教授の協力によって腸上皮特異的MTP欠損マウスの作製に成功した。このマウスにおいて大腸上皮特異的にMTPの発現抑制が誘導されることがmRNAレベルおよび蛋白質レベルで確認された。2)そしてこのマウスの腸管上皮を共焦点顕微鏡下で観察すると、細胞表面に発現するCD1dが減少し小胞体付近の核近傍などの細胞内に限局することが、in vitroにおける実験と同様に観察された。3)またこのマウスの腸管上皮におけるMTPの発現抑制によって、細胞のMHCクラスII分子の発現レベル、そしてその局在は影響されないことが確認された。4)さらにNKT細胞誘導性の実験腸炎を誘発したとき、腸上皮細胞においてMTPが欠損するとそれが著しく軽快することが臨床的、また病理組織学的に示唆された。これらの研究結果はMTPが小胞体におけるCD1dの脂質化と、その後の細胞内膜輸送に深く関与する事実、そしてMTPの発現調節が最終的にNKT細胞の機能を調節し得る可能性を暗示するものと思われる。さらにこの分子が炎症性腸疾患の病態においてその治療標的になりうることが示唆され、今後の研究成果が期待されるものと思われる。
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Research Products
(20 results)