2011 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患におけるサイトメガロウイルスの再活性化およびその感染成立機構の解明
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21590810
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
仲瀬 裕志 京都大学, 医学研究科, 講師 (60362498)
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Keywords | 炎症性腸疾患 / サイトメガロウイルス / マクロファージ / サイトカイン |
Research Abstract |
(1)IBD患者におけるHCMV再活性化機構の機序の解明:潰瘍性大腸炎患者、クローン病患者、健常人の末梢血から単球を単離、サイトカインに加えてLPS刺激による樹状細胞assay系を樹立させ、このassay系を用いて実験を継続している。TNF-αはCMVの再活性化促進に、IFN-γはCMV再活性化抑制に作用すること証明された。さらに、CMV再活性化されたマクロファージからは、CMV感染のないマクロファージと比較し、TNF-α,IL-12,IL-6の産生が増強されることが明らかとなった。CMV感染マクロファージはM1typeの性質を有することが証明された。 (2)HCWV再活性化に伴う樹状細胞やマクロファージの機能変化の解析:上記で記載された樹状細胞やマクロファージをTNF-α刺激により分化させ、その後TGF-βによる刺激を加えた。その結果、CWが再活性化された樹状細胞やマクロファージにおいては、TGF-βによる炎症性サイトカイン産生抑制が認められなかった。その原因として、CMW再活性化による細胞内でのSmadシグナルの抑制が確認された。Smadシグナルの抑制はNF-kBのinhibitorにより、回復することが証明された。 (3)HCMV再活性化後の腸管内感染成立機構の解明:HCMVの再活性化後の局所腸管粘膜におけるHCMV粒子の感染成立の機序の解明を行う。線維芽細胞や血管内皮細胞はHCMV粒子の主たる標的細胞とされている。平成22年後の検討から、炎症部位でHCMV受容体とされるEGFR,integrin αvβ3,およびPDGFの発現の増強が認められた。さらに、腸管炎症部位組織の免疫染色による検討から、CMVは腸管間質細胞に主として潜伏し、再活性化するものと考えられた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] SR-PSOX/CXCL16 plays a critical role in the progression of colonic inflammation2011
Author(s)
Uza N, Nakase H, Yamamoto S, Yoshino T, Takeda Y, Ueno S, Inoue S, Mikami S, Matsuura M, Shimaoka T, Kume N, Minami M, Yonehara S, Ikeuchi H, Chiba T
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Journal Title
Gut
Volume: 60
Pages: 1494-505
DOI
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[Journal Article] Effect and Safety of Granulocyte-Monocyte Adsorption Apheresis for UC Patients Positive for Cytomegalovirus in Comparison with Immunosuppressants2011
Author(s)
Yoshino T, Nakase H, Matsuura M, Matsumura K, Honzawa Y, Fukuchi T, Watanabe K, Murano M, Tsujikawa T, Fukunaga K, Matsumoto T, Chiba T
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Journal Title
Digestion
Volume: 84
Pages: 3-9
DOI
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