2009 Fiscal Year Annual Research Report
胆汁うっ滞性肝疾患病態形成における内因性レトロウイルス遺伝子の関与の検討
Project/Area Number |
21590822
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 義之 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70282126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 耕治 東北大学, 病院, 助教 (20400476)
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Keywords | 胆管上皮細胞 / 胆汁うっ滞 / モデルマウス / レトロウイルス / ORF |
Research Abstract |
NOD.c3c4マウスの胆管上皮細胞より、内因性レトロウイルス由来の遺伝子、特にレトロウイルスの特徴でもある両端のLTR配列にはさまれる形での、gag、pro、env、pol、superantigenの有無について分子生物学的な検討を行った。さらにSuperantigenはTCRVβの一部のサブタイプとMHC分子と結合を非特異的に誘導しリンパ球の活性化を誘導するので、このような作用がNOD.c3c4マウスのリンパ球であるか検討した。また、provirusがマウスgenomeに組み込まれ、マウスの種によってviremiaを呈する場合や、ほとんど不活化され転写産物が認められないものまで多岐に及ぶため、適当なコントロールマウスを用いて、この内因性レトロウイルス由来遺伝子の有無を検討する。一方、新規感染では母乳の経口感染が感染ルートとして重要であるため、胎盤内感染の有無を確認したとともに、母乳、胎児などよりレトロウイルス由来遺伝子の検索を行った。さらに、帝王切開後に養子縁組して借り母に飼育させることにより、このNOD.c3c4マウスの病態が継代されるかも検討した。また、遺伝子断片、とりわけMMTVの特徴であるfull open reading frameと両端のLTR配列が認められた場合は、その転写活性化の有無につき検討することが必要となり、LTR配列にはプロモーター活性が存在するため、host genomeの転写に影響を与え、また、integration siteによってはhostの遺伝子に障害を与える加について、検討を行った。
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