2009 Fiscal Year Annual Research Report
肝移植後のC型肝炎重症化機序におけるNK細胞の重要性と肝内免疫環境の解析
Project/Area Number |
21590834
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山際 訓 Niigata University, 医歯学系, 助教 (10419327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 康伸 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40334669)
佐藤 好信 新潟大学, 医歯学系, 講師 (20313538)
高村 昌昭 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20422602)
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Keywords | 肝臓学 / 肝移植 / C型肝炎 / NK細胞 / 移植・再生医療 |
Research Abstract |
1.症例の選定、肝生検組織と末梢血の採取、臨床データのまとめ 研究分担者である移植外科医の協力により、当機関で生体肝移植を施行されたC型肝炎症例について同意を得た上で肝生検組織と末梢血の採取を継続中であるが、症例数を追加する必要があるため次年度も継続して行う。 2.肝内NK細胞、Kupffer細胞、肝細胞におけるサイトカイン・ケモカインとそのレセプター発現 cDNAマイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析により、肝移植後のC型肝炎肝組織において通常のC型慢性肝炎肝組織と比較して2倍以上の発現上昇を認める194遺伝子と、発現低下を認める123遺伝子を同定したが、発現上昇を認めた遺伝子にはCXCL13やIFNAR2などが含まれ、発現低下した遺伝子にはCXCL9などが含まれていた。これらケモカインなどの発現の相違が肝移植後のC型肝炎再発の進行に関与しているかどうかを検討することは、移植後のC型肝炎進行の病態理解に重要と考えられ、現在、real-time PCR法による遺伝子発現の確認を行っている。 3.肝組織中のNKG2DリガンドとTLR-3、RIG-I発現の検討 対照として検討した通常のC型慢性肝炎においては、NK細胞活性化リガンドであるNKG2Dリガンドのうち、ある種のものが肝組織中において高発現していることを確認した。これまでに、肝移植後のC型肝炎肝組織中ではNK細胞の亜分画のうち、CD56^<+bright>分画が有意に減少していることを報告しているが、本年度の解析により同分画においては抑制性NK細胞レセプターであるNKG2Aが高発現していることを見出しており、肝移植後のC型肝炎肝組織中におけるNKG2Dリガンド発現についても更に検討を追加する。
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Research Products
(4 results)