2009 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤溶出性ステント後の再内皮化誘導療法に関する研究
Project/Area Number |
21590901
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
野出 孝一 Saga University, 医学部, 教授 (80359950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 理吏 佐賀大学, 医学部, 医員 (10530199)
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Keywords | 臨床心血管病態学 |
Research Abstract |
ヒト末梢血単核細胞を分離、血管内皮細胞環境下で培養すると内皮様細胞への分化への様子が観察され、シロリムスを添加するといずれへの分化も障害されることがわかっている。そこで本研究ではそこにシロスタゾールを添加した際、シロリムスによる分化の抑制が改善されるか否かをin-vitroで検討した。さらにもっとも強力に改善するシロスタゾールの濃度を明らかにした。 (1) 末梢血単核細胞の分離、培養健常人肘静脈よりヘパリン採血を行ない、新鮮血からdensity gradient法にて単核細胞を分離し、内皮細胞メディウムで14日間培養した。培養はfibronectinをコーティングした96ウェルのプレート上で、各ウェルとも1・106細胞ずつ分注して行った。 (2) 薬剤添加 1 内皮細胞メディウムでの培養に際し0.1ng/mLのシロリムスを添加した。 2 シロスタゾール:1のメディウムに1、10、100・Mの各濃度のシロスタゾールを添加した。 (3) 免疫染色 内皮様細胞の同定:培養14日目にウェルに固層化された細胞をDiI-Ac-LDLで4時間インキュベートした。PBSで洗浄、固定後FITC-BS lectinで染色。DiI-Ac-LDL/FITC-BS lectin陽性細胞を内皮様細胞として観察した。SESステント植え込み例に対し、シロスタゾール投与後の骨髄幹細胞の動員、ステント植え込み部位局所の再内皮化を評価し非投与群との間で比較検討した結果、シロスタゾール投与群の方が有意に再内皮化が促進された。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Identification of four novel mutations in F5 associated with congenital factor V deficiency.2009
Author(s)
Kanaji S, Kanaji T, Honda M, Nakazato S, Wakayama K, Tabata Y, Shibata S, Gondo H, Nakamura I, Node K, Miura M, Miyahara M, Okamura T, Nagumo F, Ohta S, Izuhara K.
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Journal Title
Int J Hematol. 89(1)
Pages: 71-75
Peer Reviewed
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