2009 Fiscal Year Annual Research Report
冠動脈形成術前後における血小板マーカーの変動と抗血小板療法の有効性に関する検討
Project/Area Number |
21590903
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
海北 幸一 Kumamoto University, 医学部附属病院, 講師 (30346978)
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Keywords | 経皮的冠動脈インターベンション / クロピドグレル / CYP2C19遺伝子 / VerifyNow system / 冠動脈疾患 |
Research Abstract |
本研究では、ADP受容体拮抗薬であるクロピドグレルを内服している安定労作狭心症例における待機的PCI施行前後に血小板機能(凝集能、粘着能)と血小板関連マーカーの血中濃度の推移を測定し、PCI前後に有意に変動するマーカーを同定することを目的としている。まず、血小板凝集能の測定に関しては、従来の透過光測定法、レーザー散乱光測定法に加え、最近導入されたVerifyNowSystemを用いて抗血小板剤の有効性を検討した。予備検討として当科に入院した心臓カテーテル検査、冠動脈形成術施行予定患者に対し、ADP惹起血小板凝集能を測定した。また、クロピドグレルの低反応性に関与すると考えられるCYP2C19遺伝子多型を解析し、クロピドグレル低反応性が上述した血小板凝集能や血小板関連マーカーにどのような影響を及ぼすかについて検討した。その結果、CYP2C19遺伝子多型を有する例においてはクロピドグレルのADP凝集能抑制効果が有意に減弱していることが明らかとなった。そこで、CYP2C19遺伝子多型とVerifyNow Systemで測定したADP凝集能との関連性を検討し、クロピドグレル反応良好群の測定値から、有効治療域のカットオフ値を設定した。その結果、クロピドグレル反応良好群におけるVerifyNowで測定したカットオフ値がPRU220前後、%inhibitionで30%前後となり、これにより、アスピリンとADP受容体拮抗薬による抗血小板剤併用療法における目標値が推定された。
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