2011 Fiscal Year Annual Research Report
不安定プラークの評価と病理組織所見との対比とプラーク安定化の機序解明
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21590913
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
平山 篤志 日本大学, 医学部, 教授 (50459880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 忠輝 日本大学, 医学部, 助教 (10366601)
松本 太郎 日本大学, 医学部, 教授 (50366580)
三俣 昌子 日本大学, 医学部, 教授 (40064589)
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Keywords | IVUS / angioscope / OCT |
Research Abstract |
WHHL-MI兎の胸部大動脈、総頸動脈のプラークを血管内デバイス(血管内視鏡:CAS、血管内超音波:IVUS、光干渉波法:OCT)で観察した。CASでは表面は白色で、IVUSでは多彩な像が得られた。一部では後方陰影を伴う低エコー領域で、これは脂質の存在を示した。さらにIVUS画像をBostonscientific社のiMap機能を用いて組織性状を解析したところ、iMapでの脂質・壊死組織と病理所見の脂質コアを認めた。さらにOCTでの高輝度は貧食細胞の集簇を示した。同部位を病理所見においても確認し、脂質と壊死組織を認め、一部に貧食細胞を含むプラークであった。血管内視鏡での表面性状はことなるものの、これらの所見はヒトにおいて脂質コアを有し、急性冠症候群を引き起こすとされる不安定プラークと同様の所見と考えられた。 このWHHL-MI兎に対しHMG-CoA還元酵素阻害剤を投与した。一般的にスタチン製剤といい、血液中のコレステロールを細胞内に取り込むことでLDLを低下させる薬剤である(Morikawa, S., et al. J Atheroscler Thromb,2000.7(3):p.138-44)。実際に薬剤を投与した場合、WHHL-MI投与群では、非投与群に比べ一部で内膜プラークの面積が減少した。また前述のiMApを用いると、非投与群では経年的にプラークが不安定化するのに対し、投与群では不安定プラーク表面が経年的に線維組織が増えており、これはプラークの安定化を示唆する所見と考えられた。 本研究でヒトにおけるプラークの安定化・不安定化のモデルを実験動物で作成し、解剖し病理所見のみで知り得なかった情報を血管内イメージングを用いた画像解析で経時的に検証できることを明らかした。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Reverse Vessel Remodeling But Not Coronary Plaque Regression Could Predict Future Cardiovascular Events in ACS Patients With Intensive Statin Therapy2012
Author(s)
Miyauchi K, Daida H, Morimoto T, Hiro T, Kimura T, Nakagawa Y, Yamagishi M, Ozaki Y, Kadota K, Kimura K, Hirayama A, Kimura K, Hasegawa Y, Uchiyama S, Matsuzaki M
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Journal Title
Circulation Journal
Volume: 76
Pages: 825-832
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Plaque-stabilizing effect of atorvastatin is stronger for plaques evaluated as more unstable by angioscopy and intravenous ultrasound2011
Author(s)
Hirayama A, Saito S, Ueda Y, Takayama T, Honye J, Komatsu S, Yamaguchi O, Li Y, Yajima J, Nanto S, Takazawa K, Kodama K
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Journal Title
Circulation Journal
Volume: 75
Pages: 1448-1454
DOI
Peer Reviewed
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