2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590935
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
竹石 恭知 Fukushima Medical University, 医学部, 教授 (40272067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 修一 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20274962)
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Keywords | 老化 / 心不全 / 酸化ストレス / 遺伝子操作マウス / アポトーシス / アンジオテンシンII |
Research Abstract |
α-myosin heavy chain (MHC) promoterを用いてSenescence Marker Protein-30(SMP30)遺伝子を心臓にのみ選択的に発現したトランスジェニックマウス(SMP30-TG)を作成した。また、連携研究者の石神博士から提供を受けたSMP30ノックアウトマウス(SMP30-KO)とphenotypeを対比し、SMP30の心筋細胞での機能をin vivoで検討した。SMP30-KOマウスは正常に生まれ、外見上は野生型(WT)マウスと変わりがなかった。しかし、約6ヶ月で半数のマウスが死亡した。死亡したマウスの病理所見は癌や疾患は認められず、臓器全体が萎縮するヒトの老衰に似た症状そのものであった。WTマウスの寿命を考慮すると、SMP30-KOマウスでは約4倍のスピードで老化が進行したことになる。一方、SMP30-TGマウスは成長、繁殖、寿命はいずれもWTマウスと同等であった。 WTマウス、SMP30-TGマウス、SMP30-KOマウスの皮下にインフュージョンポンプを植え込み、アンジオテンシンIIを持続投与した。アンジオテンシンIIを4週間投与した後、心肥大と心機能の変化を心エコー法で測定した。3群間でアンジオテンシンII投与後の心肥大の程度と心機能に有意差を認めなかった。アンジオテンシンII投与後、老化のマーカーであるp21遺伝子の心筋細胞での発現をRT-PCRで検討した。アンジオテンシンIIの投与開始数時間でp21遺伝子の発現増加が認められた。P21遺伝子の発現は、WTマウスに比較し、SMP30-KOマウスで増加傾向、SMP30-TGマウスで低下する傾向を認めた。
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Research Products
(30 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
泉田次郎, 竹石恭知
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Journal Title
みるみるマスター! 循環器ケアのトレーニングブック 100のキーワード&50のケース&250問クイズ (第1部 100のキーワードから修得する循環器ケア;KEY WORD 53 : MRI検査, KEY WORD 54 : CT検査, KEY WORD 55 : 運動負荷心電図検査, KEY WORD 56 : 電気生理検査)((株)メディカ出版)
Pages: 124-131
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[Journal Article]2009
Author(s)
竹石恭知
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Journal Title
Annual Review循環器2009 (II. 疾患の病因と病態 3. Toll-like receptorと心臓リモデリング)(中外医学社)
Pages: 66-75
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[Journal Article]2009
Author(s)
鈴木均, 竹石恭知
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Journal Title
循環器検査のグノーティ・セアウトンー過信せず侮らず、謙虚で緻密な検査とは(3. 不整脈,失神:心臓電気生理検査で異常が出ないときは、睡眠時無呼吸症を疑え)((株)シナジー)
Pages: 204-207
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