2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590935
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
竹石 恭知 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40272067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 修一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20274962)
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Keywords | 老化 / 心不全 / 酸化ストレス / 遺伝子操作マウス / アポトーシス / アンジオテンシンII |
Research Abstract |
Senescence Marker Protein-30 (SMP30)遺伝子ノックアウトマウス(SMP30-KO)と野生型(WT)マウスを用いて検討した。WTマウスとSMP30-KOマウスの皮下にインフュージョンポンプを植え込み、高濃度のアンジオテンシンIIを4週間持続投与した。アンジオテンシンIIの投与前後で、心肥大と心機能の変化を心エコー法で観察した。アンジオテンシンII投与後、WTマウスでは左室肥大と左室拡張機能の低下を認めた。しかし、SMP30-KOマウスではアンジオテンシンII投与後、左室内腔拡大と左室収縮機能低下を認めた。アンジオテンシンII投与前後で、老化のマーカーであるp21遺伝子の心筋細胞での発現をRT-PCRで検討した。アンジオテンシンII投与後、WTマウスでp21遺伝子の発現増加が認められた。このp21遺伝子の発現は、WTマウスに比較し、SMP30-KOマウスでさらに増加した。次にDCF染色で心筋のROS産生を検討した。アンジオテンシンII投与後、WTマウスに比較しSMP30-KOマウスではROS産生の亢進を認めた。NADPHオキシダーゼ活性を測定したところ、WTマウスに比較しSMP30-KOマウスではアンジオテンシンII投与後、NADPHオキシダーゼ活性の亢進を認めた。ウェスタンブロッティングでc-Jun-N terminal kinase (JNK)リン酸化活性を測定した。WTマウスに比較しSMP30-KOマウスでは、アンジオテンシンII投与後JNK活性の亢進を認めた。
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Research Products
(45 results)