2009 Fiscal Year Annual Research Report
難治性炎症性肺疾患の病態におけるPGD2/CRTH2経路を介した免疫制御機構
Project/Area Number |
21590971
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
浅野 浩一郎 Keio University, 医学部, 准教授 (60192944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小熊 剛 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20255441)
福永 興壱 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (60327517)
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Keywords | 喘息 / 肺線維症 / プロスタグランジン / CRTH2 |
Research Abstract |
喘息、肺線維症などの炎症性肺疾患におけるPGD_2受容体CRTH2を介した免疫制御機構の本態を、(1)病原体による自然免疫系の活性化が喘息気道の炎症・過敏性増悪をきたす過程でのPGD_2/CRTH2経路とIL-17/Th17細胞とのクロストークの存在とその意義を明らかにすること、(2)肺線維症モデルにおいてPGD_2/CRTH2経路が炎症収束を促進する機序を明らかにすることの2点に注目して検討を行った。(1)については、強力なTh2型炎症を誘導する病原体成分であるアスペルギルス抽出物を用いた喘息モデルを確立し、現在、IL-17ノックアウトマウス、CRTH2ノックアウトマウスで検討中である。(2)についてはCRTH2ノックアウトマウスではIL-10とIL-17の産生が低下していること、CRTH2ノックアウトマウスに野生型マウスの牌細胞を移入すると炎症・線維化か軽減することを見出し、牌細胞中に存在するIL-10/IL-17産生細胞がCRTH2を介して肺の免疫制御を行っていることが示唆された。
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Research Products
(3 results)