2011 Fiscal Year Annual Research Report
独自に開発、慢性閉塞性肺疾患発症モデルマウスを用いた疾患病態解明と治療薬の開発
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21590974
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Research Institution | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
Principal Investigator |
石神 昭人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50270658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 節子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 助手 (30360697)
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / ビタミンC / 老化 / COPD / 肺疾患 |
Research Abstract |
[目的]慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙が主な原因とされる肺の生活習慣病である。COPD発症要因の1つは肺での酸化ストレスの増加と考えられる。そこで本研究では、我々が開発したビタミンCを体内で合成できないSMP30/GNLノックアウトマウスを用いて、ビタミンCの不足が肺に及ぼす影響並びに十分なビタミンCの摂取が喫煙によるCOPD発症リスクを下げられるか検討を行った。 [方法]SMP30/GNLノックアウトマウスを生後3ヵ月齢までビタミンCを十分に与えて飼育し、その後、(1)ビタミンC不足群と(2)ビタミンCを十分に与える群の2群に分けた。さらに(1)(2)各群をタバコ煙曝露群と大気曝露群の2群ずつ(全部で4群)に分け、喫煙暴露させた後、肺の形態学的評価、酸化ストレスの程度を測定した。 [結果]ビタミンCを十分に与えた群は、タバコ煙曝露により軽度の平均肺胞径の増大や肺胞の破壊を認めたが、酸化ストレスの亢進は認められなかった。一方、ビタミンC不足群では酸化ストレスが増大し、顕著な肺胞の破壊を認めた。 [結論]体内でビタミンCを合成できないSMP30/GNLノックアウトマウスを用いて、ビタミンCの不足が肺における酸化ストレスの増大や肺胞の破壊を招くことが明らかになった。また、予めビタミンCを十分に摂取すると喫煙によるCOPD発症リスクを下げられることを明らかにした。
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Research Products
(13 results)