2010 Fiscal Year Annual Research Report
進行期肺癌に対する抗腫瘍免疫再構成を利用した画期的免疫療法の開発
Project/Area Number |
21590984
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
渡部 聡 新潟大学, 医歯学系, 非常勤講師 (50529740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
各務 博 新潟大学, 医歯学系, 講師 (30418686)
吉澤 弘久 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (50282984)
中田 光 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80207802)
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Keywords | 非特異的肺疾患癌 / 抑制性T細胞 / 化学療法 / 腫瘍免疫療法 / 化学療法 |
Research Abstract |
新潟大学医歯学総合病院に入院した進行期肺癌患者を対象として、化学療法前後に血液を採取して単核球を分離、エフェクターT細胞・抑制性T細胞の割合をFACSにて観察した。現在、データベースを作成中である。 坦癌マウスをシクロフォスファミド投与または照射でリンパ球減少状態とし、ナイーブT細胞を移入すると抗腫瘍免疫応答が増強され、腫瘍の縮小が得られることが知られている。移入されたナイーブT細胞からは、リンパ球減少状態ではより強力なエフェクターT細胞が誘導される。患者への臨床応用を考えると、vitroでの操作によって十分な数のナイーブT細胞を得る方法を確立することが必須である。我々はT細胞のhomeostatic cytokineであるIL-2、IL-7、IL-15、IL-23を用いて、ナイーブT細胞の効果的な培養条件を検討した。CD4^+T細胞はIL-7とIL-23、CD8^+T細胞はIL-2を培養液に入れることで、20日間の培養後、それぞれ70倍、7000倍に増やすことが出来た。これら培養後のT細胞は、TCRレパトアの多様性を保っており、またリンパ球減少状態のマウスに移入するとエフェクターT細胞へと誘導された。今後は、更に効果的な培養条件の検索、またCD3刺激との組み合わせについても検討する予定である。
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Research Products
(3 results)