2009 Fiscal Year Annual Research Report
肺線維症におけるテトラスパニン(CD9,CD151)の機能解析
Project/Area Number |
21590992
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 吉人 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (40452388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 一郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10161324)
立花 功 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60324761)
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Keywords | 肺線維症 / テトラスパニン / CD9 / CD151 |
Research Abstract |
特発性肺線維症は胞隔炎として始まり、慢性炎症から間質の線維化へと進行する予後不良疾患で詳細なメカニズムは不明である。線維化における接着分子の関与については多くの研究がされている。CD9、CD81やCD151を含む細胞膜4回貫通蛋白ファミリーtetraspanins(以下TM4)はintegrinやその他の膜蛋白と細胞膜にて複合体を形成することで接着、分化、アポトーシス、癌転移など様々な機能を修飾する。肺を構成する様々な細胞(白血球、肺胞上皮細胞、線維芽細胞)に発現し、線維化に関わる多くの機能(接着、遊走、アポトーシス)に関与し、integrinやCD44などの主要な接着分子の機能を修飾するCD9やCD151が、肺の炎症や線維化においても重要な役割を果たしていると仮説を立てて、肺線維症患者の臨床検体やCD9、CD151 KO mouseによる詳細な解析を行う。 1. まず肺線維化にCD9やCD151が関与しているかどうかを臨床検体(IPF肺、正常肺)におけるintegrinとTM4(CD9,CD151)を免疫染色にて確認した。 2. WT mouseとCD9、CD151 KO mouseにBleomycinを経気道投与して肺線維化を生化学的、組織学的に比較検討した結果有意な差を見出した。 3. 線維化に関与することは、すでに明らかにしたので、肺線維症において重要なメカニズムである上皮・間葉転換(Epithelial-mesenchymal transition:EMT)に着目して解析中である。
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Research Products
(5 results)