2009 Fiscal Year Annual Research Report
レドックスセンサー機能と腎保護効果を併せ持つナノ粒子抗酸化剤の開発
Project/Area Number |
21591018
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
平山 暁 Tsukuba University of Technology, 保健科学部, 教授 (20323298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長崎 幸夫 筑波大学, 数理物質科学研究科, 教授 (90198309)
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Keywords | 電子スピン共鳴 / 酸化ストレス / DDS(Drug Delivery System) / ナノ粒子 / 腎保護薬 / TEMPO |
Research Abstract |
本研究はDDS(Drug Delivering System)技術を応用し,抗酸化剤や降圧剤などの薬理効果が期待されるTEMPOLなどのニトロキシルラジカルをベースとした新たな腎保護薬・慢性腎臓病治療薬開発することを目的とする. 本年度の研究計画に従い研究を実施し,以下の成果を得た. 1.ニトロキシルラジカルの選定 ニトロキシルラジカル・誘導体は4-Hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine(TEMPO)およびそのヒドロキシルアミン体を用いナノ粒子を合成した. 2.ナノ粒子の合成およびin vitro評価 研究代表者・分担者により出願中の特許(特願2008-120626号)に基づき行った.RNPは内部構造の調整により,酸性域で粒子が崩壊し内部TEMPOが放出されるpH応答型RNPとpHの影響を受けないpH不応型RNPを作成した.得られたRNPは平均粒径約40nmでありDDSとしてターゲッティング可能なものであった.TEMPOと比べ還元物質に対し高い還元耐性を示した.pH応答型RNPはpH=5.5付近で粒子崩壊が確認された.RNPはブロードな1本線のESRスペクトルを示したが,粒子崩壊後はTEMPOと同様の3本線ESRシグナルを示し,ESRによりRNPの挙動が検出可能であることが確認された. 3.動物実験による生体内安定性・安全性の確認 RNPをラットに投与した際の生体半減期はpH応答型で約20分,pH非応答型で約5.7時間であり,TEMPOLそのものの半減期(約10秒)と比べ格段に優れた生体内安定性が示された.また毒性評価でもTEMPO,4-amino-TEMPOと比べ優れた低毒性を示した. 投与6時間後においてもTEMPO還元体が腎・肝など臓器中に還元され,長時間の抗酸化活性を認めた.
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Research Products
(18 results)
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[Patent(Industrial Property Rights)] Polymerized cyclic nitroxide radical compound, and use thereof2009
Inventor(s)
NAGASAKI, Yukio. YOSHITOMI, Toru. MATSUI, Hirofumi. HIRAYAMA, Aki. MAMIYA, Takashi. MATSUMURA, Akira. SUZUKI, Kensuke. TSURUSHIMA, Hideo. MARUSHIMA, Aiki. TOH, Kazuko. MIYAMOTO, Daisuke
Industrial Property Rights Holder
同左およびUniversity of Tsukuba
Industrial Property Number
PCT出願Pub.No. : WO/2009/133647 International Application No. : PCT/JP2008/072467
Filing Date
2009-05-11
Overseas