2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規素材ハニカム膜を用いた糸球体上皮細胞培養と同細胞における糖鎖付加酵素の役割
Project/Area Number |
21591022
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹田 徹朗 Niigata University, 医歯学総合病院, 講師 (10361924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 亮彦 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (80293207)
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Keywords | 慢性腎臓病 / 糖転移酵素 / ハニカム膜 |
Research Abstract |
糸球体上皮細胞の障害が蛋白尿の出現、不可逆的な腎機能廃絶につながることが明らかにされている。更なるメカニズム解明のためには培養細胞での解析が必須であるが、現状の糸球体上皮細胞由来培養細胞は、生体での形質の大部分を失っている。連携研究者である田中らは新規バイオマテリアルであるハニカム膜上で各種細胞を培養すると、その性質がより生体内に近づき、細胞機能が向上することを見出している。これらを踏まえ、今年度はハニカム膜上で糸球体上皮細胞を培養し、細胞機能が向上するか否か検討した。 a)ハニカム膜上で培養した際の糸球体上皮関連分子の挙動 温度感受性ラット由来培養糸球体上皮細胞(順天堂大学栗原准教授より供与)3株を用いて、細孔径の異なるハニカム膜を足場とした培養を行い、RNAを抽出し、nephrin,podocalyxin,CD2APなど糸球体上皮関連分子の遺伝子発現をreal-time PCR法にて定量化した。 b)ハニカム膜上で培養した際の形態観察 a)と同様にハニカム膜を足場とした培養を行い、1.25%グルタールアルデヒドにて固定後、凍結乾燥した標本に導電染色を施して走査電子顕微鏡で観察した。 c)培養糸球体上皮細胞におけるシアル酸合成酵素GNEと糖転移酵素C1GalT1の検出 上記3株ともにreal-time PCRに備え条件を検討した。
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Research Products
(4 results)