2009 Fiscal Year Annual Research Report
尿細管再生機構の解明とES細胞、iPS細胞から尿細管細胞への分化誘導の試み
Project/Area Number |
21591038
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
門川 俊明 Keio University, 医学部, 講師 (80286484)
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Keywords | 腎臓 / 尿細管 / 再生医学 / ES細胞 / iPS細胞 |
Research Abstract |
マウスES細胞とiPS細胞から腎臓の尿細管細胞への分化誘導方法の検討をおこなった。マウスES細胞に腎臓の発生に関与する誘導因子であるGDNF、BMP7、Activinの3種類を組み合わせて加えることで、Ksp-Cadherinをマーカーとして尿細管細胞への分化誘導を検討した。GDNFとBMP7が後腎間葉細胞の細胞増殖および維持に関係し、ActivinはKSP-Cadherinの発現を促進しており、腎臓の発生においても後腎間葉の上皮化を促進することが明らかとなった。一方、マウスiPS細胞においても同様の傾向を認めたが、iPSでは、ES細胞に比して、分化しにくいという結果が得られた。以上の研究成果は、Biochem Biophys Res Commun誌に発表した。さらに、尿細管細胞に分化した細胞を純化するためには、Ksp-Cadherin抗体を用いたFACS法の開発が必要であると考えられた。 Gs15にHB-EGFをつないだトランスジーンを持つGs15-EGFPマウスでは、ジフテリア毒素の投与により、近位尿細管S3セグメント特異的に障害を起こすことができる。本マウスを用いてS3セグメントの急性尿細管壊死における役割を明らかにした。現在、英文誌への投稿準備中である。 Gs15にEGFPをつないだトランスジーンを持つGs15-EGFPマウスでは、近位尿細管S3セグメントに特異的なEGFPの発現を認める。Gsl5-EGFPマウスの腎臓からGFP蛍光を指標にS3セグメント尿細管細胞をFACSにより単離することを目標に条件検討を昨年行ったが、EGFPの発光が弱く単離ができなかった。
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Research Products
(3 results)