2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591047
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
柏原 直樹 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10233701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 奈留也 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70314432)
佐藤 稔 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70449891)
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Keywords | 慢性腎臓病 / アルブミン尿 / 内皮機能障害 / バイオイメージング / 酸化ストレス / Glycocalyx / 心血管病 |
Research Abstract |
(1) ROS/NO均衡変化の分子機序の解析:NOS uncouplingの分子機序の解析 糖尿病やメタボリックシンドロームなどの病態腎糸球体では、BH4低下に起因するNOS uncoupling、 NO産生低下とeNOS由来のROS産生亢進が生じる。BH4産生の律速酵素であるGTP-cyclohydrolase I(GTPCH)の遺伝子改変動物を用いて、本酵素の糸球体内皮機能維持、NOS uncoupling、 Glycocalyx変化、アルブミン尿出現における役割を明らかにした。L-arginine分解酵素Arginase1,2のCKD病態形成における役割を検討した。我々の開発したin situ可視化法を利用し、生成NO (bioavailble NO)をROSと同時に組織上で検出し、病態モデルにおける変化を検討し報告した (2) Glycoclyx変化の分子機序の解析 病態腎における糖鎖分解酵素群の発現変化と、その機序を解析した。また糸球体からのアルブミン分子の漏出、血管透過性変化を解析する上で、2光子励起方式レーザー走査型顕微鏡を利用した。高い時間・空間分解能を有し生体臓器の深部まで、蛍光標識小分子の生体内挙動を3次元的に検出可能であり、長時間観察、動画で記録可能であった。各種分子量の蛍光標識probeを用いてラット、マウスの糸球体血流の可視化、アルブミン等のmacromoleculeの糸球体係蹄壁からの漏出状態を直接個々の糸球体毎に可視化する方法を確立した。糖鎖分解酵素を用いて、Glycocalyx層を破綻させ、Glycocalyx減少糸球体からのアルブミン尿の出現の有無を解析し、アルブミン尿出現におけるGlycocalyxの役割を明らかにした。
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Mechanisms of acute tacrolims-induced nephrotoxicity and the renoprotective effects of telmisartan.2010
Author(s)
Kidokoro K, Nagasu H, Satoh M, Nishi Y, Yorimitsu D, Kuwabara A, Sakuta T, Komai N, Tomita N, Sasaki T, Kashihara N.
Organizer
XLVII ERA-EDTA Congress 2010
Place of Presentation
Munich, Germany
Year and Date
2010-06-27
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