2011 Fiscal Year Annual Research Report
水チャネル輸送機序を標的にした腎性尿崩症の治療法開発
Project/Area Number |
21591053
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
野田 裕美 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 寄附講座教員 (30372436)
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Keywords | アクアポリン / 尿崩症 / 腎臓集合管 / 尿濃縮 / 細胞内輸送 / アクチン / ミオシン / トロポミオシン |
Research Abstract |
水チャネルAQP2は腎臓の集合管で水の再吸収に関わっており、その細胞内輸送は体内水分量の調節を担っている。AQP2の遺伝子異常は腎性尿崩症を来すが、心不全、肝硬変などさまざまな病態で引き起こされる水代謝疾患でもAQP2の輸送異常が認められる。しかし、どのような機序によりAQP2が動くのかについては全く不明であった。最近我々はトロポミオシン5bアイソフォーム(TM5b)がAQP2輸送の最終局面で直接輸送を阻害することを明らかにした。このため今回はTM5bを標的とすることにより特異的な腎性尿崩症の治療法の開発を試みている。本年度においては腎尿細管由来MDCK細胞においてTM5bの発現のみを最大限抑制し、他のトロポミオシンアイソフォームを抑制しない最適なRNAi配列の検討を行い、さらにそのsiRNAでノックダウンすることにより変異AQP2の輸送障害を正常レベルまで回復させることに成功した。またAQP2の水チャネルの機能がリン酸化により制御されていることをリコンビナントタンパク質のプロテオリポソーム再構成系で明らかにした。さらにAQP2および複数の結合分子によるプロテオリポソーム再構成系を作成した。この系においてAQP2に直接モーター分子を制御する能力があるかどうかについて検討を行っている。
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[Journal Article] Severe hyperparathyroidism in a pre-dialysis chronic kidney disease patient treated with a very low protein diet2011
Author(s)
Ohta E, Akazawa M, Noda Y, Mandai S, Naito S, Ohta A, Sohara E, Okado T, Rai T, Uchida S, Sasaki S
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Journal Title
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 著明なシャント穿刺部の止血不良を呈した維持透析患者の一例2011
Author(s)
頼建光, 内藤省太郎, 東郷久子, 白濱ちひろ, 日下敬太, 横谷亜矢子, 岩本俊輔, 飯盛聡一郎, 太田英里子, 太田哲人, 蘇原映誠, 岡戸丈和, 野田裕美, 内田信一, 佐々木成
Organizer
第56回日本透析医学会学術集会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2011-06-19
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[Presentation] 腸管憩室穿孔を来した多発性嚢胞腎3例2011
Author(s)
東郷久子, 内藤省太郎, 白濱ちひろ, 日下敬太, 横谷亜矢子, 岩本俊輔, 飯盛聡一郎, 太田英里子, 太田哲人, 蘇原映誠, 岡戸丈和, 野田裕美, 頼建光, 内田信一, 佐々木成
Organizer
第56回日本透析医学会学術集会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2011-06-19
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[Presentation] 後腹膜リンパ節廓清術後に腎梗塞を発症した若年精巣腫瘍患者の一例2011
Author(s)
内藤省太郎, 東郷久子, 白濱ちひろ, 日下敬太, 横谷亜矢子, 岩本俊輔, 飯盛聡一郎, 太田英里子, 太田哲人, 蘇原映誠, 岡田丈和, 野田裕美, 頼建光, 内田信一, 佐々木成
Organizer
第56回日本透析医学会学術集会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2011-06-18
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[Presentation] 炎症反応高値の原因として透析アミロイドーシスが考えられた長期透析患者の一例2011
Author(s)
白濱ちひろ, 東郷久子, 日下敬太, 岩本俊輔, 横谷亜矢子, 飯盛聡一郎, 内藤省太郎, 太田英里子, 太田哲人, 蘇原映誠, 岡戸丈和, 野田裕美, 頼建光, 内田信一, 佐々木成
Organizer
第56回日本透析医学会学術集会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2011-06-17
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[Presentation] ESA投与量が多い保存期CKD患者は心血管イベント発症のリスクが高い2011
Author(s)
横谷亜矢子, 岩本俊輔, 飯盛聡一郎, 内藤省太郎, 太田英里子, 太田哲人, 蘇原映誠, 野田裕美, 頼建光, 内田信一, 佐々木成
Organizer
第54回日本腎臓学会学術総会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2011-06-16
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[Presentation] CKD増悪因子の検討2011
Author(s)
岩本俊輔, 横谷亜矢子, 飯盛聡一郎, 内藤省太郎, 太田英里子, 太田哲人, 蘇原映誠, 岡戸丈和, 野田裕美, 頼建光, 内田信一, 佐々木成
Organizer
第54回日本腎臓学会学術総会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2011-06-16
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[Presentation] High dose epoetin to maintain high target hemoglobin increases the risk of cardiovascular events in Japanese patients with CKD2011
Author(s)
Yokotani A, Iimori S, Iwamoto S, Naito S, Ohta E, Ohta A, Sohara E, Okado T, Noda Y, Rai R, Uchida S, Sasaki S
Organizer
The World Congress of Nephrology (WCN)
Place of Presentation
Vancouver
Year and Date
2011-04-11
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[Presentation] Analysis of risk factors associated with the progression of CKD in Japan2011
Author(s)
Iwamoto S, Iimori S, Yokotani A, Naito S, Ohta E, Ohta A, Sohara E, Okado T, Noda Y, Rai T, Uchida S, Sasaki S
Organizer
The World Congress of Nephrology (WCN)
Place of Presentation
Vancouver
Year and Date
2011-04-10