2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591087
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
河野 祐治 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20333479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 哲郎 愛媛大学, プロテオ医学研究センター, 教授 (00174003)
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Keywords | ALS / MS / microRNA / 疾患感受性遺伝子 |
Research Abstract |
本研究では,神経難病におけるmicroRNAの役割の解明を目的とする.神経変性疾患では病気の進行を遅らせることは現状では全く不可能である.また炎症性神経疾患も,殆どが慢性で難治性の経過をたどる.本研究での対象疾患は筋萎縮性側索硬化症(ALS)と多発性硬化症(MS)としている.それらの神経難病において,microRNAのコード領域およびその周辺の調節領域のSNP,各種変異,copy number variation(CNV),それに,microRNAによって調節される疾患感受性遺伝子の領域を患者と対照群で比較検討する.本年度はmicroRNA,およびmicroRNAによって調節されると推測される疾患関連遺伝子の3'UTRの領域に候補をしぼり,可能な範囲で患者での全配列の決定を進めた.具体的には,これまでに報告された大規模スタディーに基づいた疾患感受性遺伝子,家族性ALSの原因遺伝子,それに病態に関与すると推測された遺伝子を重点的に,MSに関しては,IL7R,IL2RA,CD58など,合計14種類の遺伝子.ALSに関しては,FUS,Alsin,UNC13Aなど,合計16種類の遺伝子を,データベースおよびin silicoの方法で選択した,それら遺伝子の3'UTRの領域の,特に既知のmicroRNAの標的となり得る領域を重点的に,可能なかぎり3'UTRの全配列の決定を進めている.これまでのところ,一部の増幅困難領域を除くほぼすべての領域について増幅と配列決定のためのプライマー設計が終了している.配列決定は最初はALS患者から開始しており,順次配列決定が進んでいる段階である.
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