2011 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪細胞分化における癌抑制遺伝子候補BEC1/ТUSC5の役割
Project/Area Number |
21591169
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
龍野 一郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (80282490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 知明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (50447299)
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Keywords | 癌 / 糖尿病 / 脂質代謝 / 発生・分化 / 脂肪 |
Research Abstract |
脂肪細胞の発生や分化の分子メカニズムとその破綻は、肥満・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病やメタボリックシンドロームの分子病態に重要な役割を果たしていると考えられ、その制御分子の探索と作用メカニズムに関する研究は、新規創薬基盤の創出という視点から期待されている。新規癌抑制遺伝子候補でありながら、脂肪に強く発現するBEC1/TUSC5遺伝子を我々は同定したが、その役割を明らかにする目的でノックアウトマウスの作成に成功した。BEC1/TUSC5ノックアウトマウスの機能解析から、肥満誘発モデルでその脂肪重量と体重の減少傾向が認められ、脂肪・糖脂質代謝経路に生理的機能を有している可能性が示唆された。BEC1/TUSC5ノックアウトマウスから取り出した脂肪組織及び脂肪前駆培養細胞システム及び、ヒト腎周囲脂肪組織由来の前駆細胞培養システムを樹立して、ゲノムワイドの解析を施行した。その結果、PPARγのChIP-seqが、BEC1/TUSC5のプロモーターが転写活性かを受け、AMPK経路のシグナルによっても、発現調節をおけることが明らかとなった。脂肪分化に伴い発現が誘導し、かつ細胞内でリン酸化を受けていることから、肥満病態や糖尿病モデルにおける脂肪分化のプロセスにおいて、脂肪細胞が分化して機能獲得するプロセスで作用する分子であり、肥満の分子病態にかかわることが推定されている。
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[Presentation] 日本人女性の骨折リスクと糖尿病-千葉市骨粗鬆症健診7万人のデータ解析-2011
Author(s)
龍野一郎, 寺野隆, 鈴木佐和子, 吉田知彦, 田中知明, 横手幸太郎, 中村貢, 鈴木公典, 窪田和子, 池上宏, 山口淳一
Organizer
第54回日本糖尿病学会年次総会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
2011-05-19
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[Presentation] TSH産生下垂体腫瘍にたこつぼ型心筋症を合併し、心不全をきたした一例2011
Author(s)
今田映美, 陶山佳子, 吉田知彦, 橋本直子, 間山貴文, 鈴木佐和子, 永野秀和, 佐久間一樹, 田中知明, 龍野一郎, 佐伯直勝, 横手幸太郎
Organizer
第84回日本内分泌学会学術総会
Place of Presentation
神戸
Year and Date
2011-04-22
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