2009 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンープロテアソーム系の自己抗体産生における意義の検討
Project/Area Number |
21591271
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高崎 芳成 Juntendo University, 医学部, 教授 (80154772)
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Keywords | autoantigen / autoanitibody / proteasome / ubiqutin / 自己免疫 |
Research Abstract |
SLE患者血清300例、RA患者血清200例、強皮症患者血清60例、SjS患者血清100例などを対象とし、我々がクローニンしたPA28γ(Ki)およびPA28αのcDNAを用いて作成したリコンビナント蛋白、および精製20Sプロテアソームを抗原源とした免疫プロット法にてプロテアソームに対する免疫応答を解析し、PA28γ(Ki)に対する抗体は主として全身性エリテマトーデス(SLE),PA28αに対する抗体は主としてシェーグレン症候群(SjS)に検出されることを明らかにした(Matsushita M, et al : Mod Rheumatol 19 : 622-628, 2009)。さらに、プロテアソームとの結合が確認されている自己抗原、60KDおよび52KDSS-A抗原、PCNAに対する抗体は免疫プロット法、一方、プロテアソームとの結合を認めないU1 RNP、Smなどの抗原に対する抗体を免疫沈降法およびELISA法で測定し、免疫応答の連鎖について解析した。その結果、一連のプロテアソーム構成蛋白問およびそれらの結合蛋白に対する免疫応答の間には有意な相関を認めるものの、非結合蛋白に対する免疫応答の間には有意な相関が認められなかった。 上述の結果によりプロテアソームおよびその結合蛋白に対する免疫応答には抗原自体の免疫系への暴露が重要な役割を有していることが示唆された。そこで、流血中のプロテアソームと一連の結合蛋白に対する免疫応答を解析するために抗PA28γ(Ki)モノクローナル抗体とそれと異なるエピトープを認識する高い特異性を有するSLE患者歯来の抗Ki抗体を用いたサンドイッチ式ELISA法の確立を試み、現在その特異性を検討する段階にまで至っている。
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Research Products
(5 results)