2010 Fiscal Year Annual Research Report
プロスタグランジンレセプターを介したアスピリン誘発性喘息の研究
Project/Area Number |
21591280
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小屋 俊之 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (90444158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 隆志 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (90361906)
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Keywords | 気管支喘息 / プロスタグランジンI2 / トロンボキサン合成酵素阻害 / 肝細胞増殖因子 / 気道過敏性 / 気道リモデリング |
Research Abstract |
(1)気管支喘息モデルにおけるプロスタグランジンI2(PGI2)レセプターの役割を解析する プロスタグランジンI2(PGI2)の気管支喘息への影響が近年注目されていることより、トロンボキサン合成酵素阻害を持つIPアゴニスト(ONO-1301:小野薬品より供与)を使って、急性喘息モデルで解析したところ、著明な気道過敏性の抑制、好酸球性気道炎症を抑制した。これは肺内の樹状細胞の機能抑制によるところが大きいと判明した(Hayashi M,Koya T et al. Clin.Exp.Allergy 2009)。また慢性モデルにおいても肝細胞増殖因子(HGF)の肺内の発現が増強することにより、気道過敏性・気道リモデリングを押さえ、HGFの抗体の投与によりその効果が相殺されることを発見した(論文投稿準備中)。もともと経口で使用できる薬剤であり、経口治療モデルにおいても同様に良好な結果を得ている(投稿準備中) (2)アスピリン喘息モデルを使用し、PGI2レセプターの役割を解析する。 気管支喘息モデルを作成したのち、抗原チャレンジによる気道炎症、気道過敏性(メサコリンに対する)が緩解したのちにスルピリンを投与することにより、アスピリンに対する過敏性を獲得するかどうか検討しているが、現在までの検討では、否定的である。当初の予定通り、各種プロスタグランジンレセプターに対するアンタゴニスト(例:EP2アンタゴニスト,AH6809,IPアンタゴニスト,CAY10449など)を使用し、スルピリン投与後の気道過敏性や炎症などの反応が増強するか、検討する予定である。
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Research Products
(2 results)