2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591281
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宮原 信明 Okayama University, 大学病院, 助教 (70335610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金廣 有彦 岡山大学, 大学病院, 講師 (20243503)
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Keywords | アレルギー / 免疫寛容 |
Research Abstract |
経口免疫寛容は、抗原の経口摂取により抗原特異的免疫応答が低下することであるが気管支喘息への効果は明らかでない。本研究においては、マウス喘息モデルを用いて、経口免疫寛容のアレルギー性気道反応への抑制効果を明らかにする。まず、抗原による感作の成立前、感作成立後、さらには発症後とタイミングを変えて経口免疫寛容の導入を行い、タイミングの違いによる免疫寛容の効果の違い、気道過敏性やアレルギー性気道炎症への効果の違いを検討した。既に申請者らのグループにより確立された喘息モデルを用い、卵白アルブミン(OVA)の腹腔内感作の後、OVAを吸入暴露し、気道反応を評価した。経口免疫寛容の導入<1>low dose :OVA lmgを隔日で5回、経口投与する。<2>high dose : OVA100mgを隔日で5回、経口投与する。結果:感作前の経口免疫寛容の導入:上記のlow doseあるいはhigh doseの抗原投与をOVAの腹腔内感作の前に行い、免疫寛容導入後にOVAの感作、吸入暴露をおこなったところ、気道炎症、気道過敏性ともに著明に抑制が得られた。感作後の経口免疫寛容の導入:上記抗原投与をOVA感作終了後に行い、OVA吸入暴露の後48時間で気道反応の評価を行ったところ、low doseあるいはhigh doseの抗原投与ともに著明にアレルギー性気道炎症および気道過敏性の抑制が認められた。感作、暴露後の経口免疫寛容の導入:抗原感作、吸入暴露の後に上記抗原投与を開始し、経口免疫寛容導入後にOVAの吸入、その後に気道反応の評価を行なった。low doseの抗原投与ではアレルギー性気道反応の抑制効果は得られなかった。high doseの抗原投与では好酸球性気道炎症への抑制効果は得られなかったが、杯細胞の過形成は抑制され、さらに気道過敏性の抑制が認められた。以上より、経口免疫寛容導入により、アレルギー性気道反応の著明な抑制効果が得られ、感作後や発症後においても気管支喘息の新たな治療となる可能性が示唆された。
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