2010 Fiscal Year Annual Research Report
中和単クローン抗体パネルを用いたAIDSワクチン開発
Project/Area Number |
21591295
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
松下 修三 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (00199788)
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Keywords | ウイルス / 感染症 / 内科 / 免疫学 |
Research Abstract |
中和抗体パネルを用いた、gp120の構造変化の誘導と免疫実験 HIV-1エンベロープ3量体は、レセプターとの相互作用で大きく構造を変えることから、ワクチン候補としてgp120単量体で免疫しても中和エピトープが認識されないと考えられている。我々は、一昨年までに我々が開発した抗体のパネルの中にgp120の構造を変化させ、別の中和単クローン抗体の中和感受性を著しく増強する抗体0.5δを見出し、gp120と0.5δの複合体をウサギに免疫し、SF162に対する強力な中和抗体が誘導されることを見出した。しかし、米国NIAIDが供給する世界標準臨床株パネルのウイルスには、交差中和能を認めなかった。本年度は、gp120の立体構造を変化させて、中和抗体の感受性を増強させる化合物NDB-556の低毒性誘導体YYA-021とgp120をin vitroで反応させた後にウサギに免疫する研究を行ったが、この血清抗体にも交差反応性の中和抗体の誘導は観察されなかった。今後も、抗体やNBD誘導体とgp120の複合体形成の至適条件を見出すために、基礎研究を重ね、ウサギなどの小動物に中和抗体の誘導を試みていく必要がある。一方、エンベロープ3量体を形成するように工夫したgp140の蛋白発現系を及びVLPの産生系を確立し、3量体レベルでの立体構造変化を検討し、ワクチン候補としての検討を開始した。
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Research Products
(11 results)