2009 Fiscal Year Annual Research Report
精子形成期特異的発現遺伝子の機能解析と精子形成障害への関与
| Project/Area Number |
21591315
|
|---|
| Research Institution | University of Yamanashi |
|---|
Principal Investigator |
大山 建司 University of Yamanashi, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (80051861)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 好章 鳥取大学, 農学部, 教授 (00182593)
太田 正法 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 医学研究員 (80233146)
佐野 友昭 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 医学研究員 (80447705)
|
|---|
| Keywords | 精子形成 / 下垂体摘出 / NYD-sp 14 / gonadotropin / testosterone |
|---|
| Research Abstract |
本研究は、精子形成に特異的に発現している遺伝子の特定と精子形成障害に関与する遺伝子を発見することを目的としている。
本年度は精子形成期ラット精巣に特異的に発現する遺伝子の検索と無精子症患者遺伝子のスクリーニングを行った.
1.精子形成期ラット精巣に特異的に発現する遺伝子の検索 Ha-ras suppressor family member 5 gene、精子鞭毛に特異的なsperm flagellum-movement associated protein gene、colon cancer antigen gene、Outer dense fiber protein(ODFP)、NYD-sp14 geneの精子形成期における発現細胞を明らかにした。NYD-sp14は精子鞭毛運動に重要な軸糸ダイニンのサブユニットで、精子形成に重要な遺伝子と考えられる。現在、下垂体摘出ラットを用いて、性腺刺激ホルモン(HCG、FSH)及びtestosteroneがこれらの発現にどのように関与しているかを検討している。NYD-sp14はFSH刺激で精母細胞に発現が増加することを認めている。鞭毛運動に関与するODFPは精母細胞での発現は少なく、その発現はHCG、FSH刺激で増加しなかった。
2.無精子症患者の遺伝子で、これらの精子形成関連遺伝子の異常の有無を検索しているが、現在迄は見つかっていない。
|
