2009 Fiscal Year Annual Research Report
探索医療に基づく甲状腺ホルモントランスポーターの細胞特異的機能の解明
Project/Area Number |
21591320
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
難波 範行 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (10379076)
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Keywords | 甲状腺ホルモントランスポーター / Allan-Herndon-Dudley症候群 |
Research Abstract |
1. 乏突起膠胞におけるMCT8の発現について検討 初代培養乏突起膠細胞から採取したRNAよりcDNAを作成し、Real-time PCR法により甲状腺ホルモンに特異性が高いとされるトランスポーター、MCT8, MCT10, OATP1C1について検討したところMCT8 mRNAの発現量が最多であった。また、初代培養乏突起膠細胞を用い、抗MCT8抗体、抗CNP抗体(乏突起膠細胞のマーカー)で二重染色を行ったところ、共局在が認められた。マウス脳のパラフィン切片でも免疫染色を行ったところ、形態学的に乏突起膠細胞と思われる細胞においてMCT8の発現が認められたが染色が弱く、二重染色を施行するため、現在抗体を変更して条件の最適化を行っている。 2. 軟骨細胞における甲状腺ホルモントランスポーター発現の網羅的検討と機能解析 マウス由来軟骨前駆細胞株ATDC5より採取したRNAを用いcDNAを作成し、Real-time PCR法により甲状腺ホルモンに特異性が高いとされるトラーンスポーター、MCT8, MCT10, OATP1C1について検討したところ、MCT10 mRNAの発現最が最多であった。そこで、siRNA法によりMCT10のknock downを行う系を確立した。今後この系を用い、軟骨細胞の増殖・分化に対する影響を検討する。また、発現実験を行うためにMCT10, MCT8をクローニングし、発現ベクターを作成した。
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Research Products
(2 results)