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2011 Fiscal Year Annual Research Report

アレルギー発症予知のための臍帯血単核球網羅的遺伝子発現研究

Research Project

Project/Area Number 21591346
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

下条 直樹  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (40221303)

Keywords臍帯血 / マイクロアレイ / アレルギー / Toll様受容体 / 単核球
Research Abstract

千葉市で設定した250名の出生コホートについて、生後7か月から1歳時におけるアレルギー発症の有無にもとづき、アレルギー発症児、非発症健康児に群別した。この中からアレルギー発症児10名、非発症児10名の凍結臍帯血単核球を解凍して、LPS(TLR4 リガンド)で刺激した。昨年度はマイクロアレイで発症群に比較して発症群での発現が有意に低かった分子のmRNAをreal time PCRで定量を行い、IL-10、IL-12p40,IL-6,Indoleamine2,3 dioxgenase(IDO)のmRNA発現は発症群において非発症群よりも有意に低値であることを示した。今年度は、他の免疫関連遺伝子、GM-CSF,TNF-a,PDE4DIP,G-CSF,TNIP,IFIT1,PTGS2,KCNJ2,IL1F9,CPM,CCL22についてもreal time PCRを行った。GM-CSFはアレルギー発症児で有意に低値であり、CPM,PTGS2はアレルギー児で低下傾向にあることが確認された。一方、アレイの結果とは異なり、IFIT1,C-CSFについてはアレルギー児で有意に高値であり、その他の遺伝子については2群間で差異を認めなかった。以上の結果からアレルギー疾患を発症する児では出生時から自然免疫系細胞におけるTLRからの刺激に対する反応性がアレルギー非発症児とは異なっていることが示唆された。この機序の解明はアレルギー疾患発症の予防、ハイリスク児の早期発見につながることが期待される。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 専門医のためのアレルギー学講座アレルギー疾患の早期治療介入アトピー性皮膚炎発症予防と重症化阻止は可能か2011

    • Author(s)
      下条直樹
    • Journal Title

      アレルギー

      Volume: 60 Pages: 956-963

    • DOI

      DOI:0021-4884

  • [Journal Article] 食物アレルギー発症機序と発症予防への考え方2011

    • Author(s)
      下条直樹、河野陽一
    • Journal Title

      食物アレルギー研究会雑誌

      Volume: 11 Pages: 84-91

    • DOI

      2012029230

  • [Presentation] 小児のアトピー性皮膚炎免疫学的因子の視点から食物アレルギーとの関わりについて2011

    • Author(s)
      下条直樹
    • Organizer
      第61回日本アレルギー学会秋季学術大会
    • Place of Presentation
      東京(招待講演)
    • Year and Date
      2011-11-10

URL: 

Published: 2013-06-26  

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