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2009 Fiscal Year Annual Research Report

iPS細胞によるShwachman-Diamond症候群の発症機構・治療基盤研究

Research Project

Project/Area Number 21591360
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

渡邉 健一郎  Kyoto University, 医学研究科, 助教 (20324634)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平家 俊男  京都大学, 医学研究科, 教授 (90190173)
藤野 寿典  京都大学, 医学研究科, 助教 (70532604)
Keywords再生医学 / 発生・分化 / 幹細胞 / 骨髄不全 / 白血病
Research Abstract

Shwachman-Diamond症候群における骨髄不全では、好中球減少が主体となる。そのため、平成21年度は、健康人から作成したヒトiPS細胞から好中球分化を試みた。当研究室では、ヒトES細胞、iPS細胞から赤血球を効率よく分化することに成功していたので、この系を応用し、OP9細胞上で各種サイトカインをい、ヒトiPS細胞から好中球を分化させることに成功した。得られた好中球の形態は、正常末梢血好中球と同様で、電子顕微鏡で観察しても同様の構造を持っていた。好中球特異的顆粒も同様に認められた。また、活性酸素産生能、遊走能、貪食能といった機能について解析をおこなったが、好中球のもつ機能も備わっていることがわかった。
フローサイトメトリーにより、CD34, CD11b、 CD33、 CD16といった表面抗原の発現を、分化を開始してから経時的に解析したが、正常人の骨髄における顆粒球分化と同様のパターンを呈した。また、C/EBPα、PU.1 など好中球分化に関わる転写因子の発現も経時的にRT-PCRで解析したが、やはり正常の好中球分化に伴う変化と同様のパターンを示した。
以上のように、ヒトiPS細胞から、骨髄における分化と同様な過程を経て、形態的にも機能的にも成熟した好中球を分化させる系を確立できた。さらに、ヒトiPS細胞における、SBDS mRNA、 SBDS蛋白の発現、局在、および好中球分化を誘導した際のその変化の解析を開始している。
得られてた成果により、疾患特異的iPS細胞を作成することができれば、その好中球分化に異常があるか、あるとしたらどこに異常があるか、また得られた好中球に異常がないかを解析することにより、Shwachman-Diamond症候群における骨髄不全の病態を詳細に解析することが可能になり、特異的な治療の開発に貢献できると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Shwachman-Diamond症候群2009

    • Author(s)
      渡邉健一郎
    • Journal Title

      分子細胞治療 Vol.8

      Pages: 105-109

  • [Presentation] Shwachman-Diamond syndrome in Japan2009

    • Author(s)
      渡邉健一郎
    • Organizer
      第16回小児再生不良性貧血治療研究会
    • Place of Presentation
      名古屋
    • Year and Date
      2009-05-30

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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