2010 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュ農村部住環境中の回虫抗原量と小児の喘息症状との関連
Project/Area Number |
21591373
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
岩田 力 東京家政大学, 家政学部, 教授 (00134578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 卓也 相模原病院臨床研究センター, 室長 (50297686)
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Keywords | バングラデシュ / 室内塵 / 回虫抗原 / 気管支喘息 |
Research Abstract |
アレルギー疾患発症の仕組みを考える上で、これまで既開発国においては、衛生状態の改善につれてアレルギー疾患の発症率が増加する現象を捉えたいわゆる衛生仮説の名の下に、すべてのアレルギー疾患がそれに該当し、従って衛生状態の一つの目安である寄生虫疾患の有無によっても気管支喘息の有病率が負の相関を示すとする説があった。これに対し、実際に回虫感染率が高いバングラデシュ農村部における調査をおこなって来た。これまでに、バングラデシュ農村部における小児の気管支喘息有病率と回虫抗原に対する特異IgE抗体価が正の相関をすることを発表しているが、その機序を解明するために住環境中に回虫抗原そのものが存在し、それが喘息症状と関連するのではないかとの仮説をたてた。そのために、これまでに調査をしたものと同一の集団について改めて喘息症状の有病率を調査し、同時に室内塵の採取を企図した。平成22年度末から開始できた現地調査は、平成23年度に入っても継続する必要が生じたため研究費は70万円の繰り越しを行った。対象家庭の室内塵の採取やThe International Study of Asthma and Allergies in Childhood(ISAAC)の調査票を用いたインタビュー調査を前年度から継続して行った。さらに調査票に記載された回答の入力整理なども行った。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Japanese pediatric guidelines for the treatment and management of bronchial asthma 20082010
Author(s)
Naomi Kondo, Toshiyuki Nishimuta, Sankei Nishima, Akihiro Morikawa, Yuko Aihara, Toru Akasaka, Akira Akasawa, Yuichi Adachi, Hirokazu Arakawa, Takao Ikarashi, Toshiichi Ikebe, Toshishige Inoue, Tsutomu Iwata, Atsuo Urisu, Motohiro Ebisawa, Yukihiro Ohya, Kenji Okada, Hiroshi Odajima, Toshio Katsunuma, Makoto Kameda, Kazuyuki Kurihara, Yoichi Kohno, Tatsuo Sakamoto, Naoki Shimojo, Yutaka Suehiro, Kenichi Tokuyama, Mitsuhiko Nambu, Yuhei Hamasaki, Takao Fujisawa, Takehiko Matsui, Tomoyo Matsubara, Mitsufumi, Mayumi, Tokuko Mukoyama, Hirohuki Mochizuki, Koichi Yamaguchi, Shigemi Yoshihara
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Journal Title
Pediatrics International
Volume: 52
Pages: 319-326
Peer Reviewed
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