2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591380
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
松嵜 葉子 Yamagata University, 医学部, 准教授 (00292417)
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Keywords | C型インフルエンザ / 迅速診断法 |
Research Abstract |
本研究では、A型、B型と同時にC型インフルエンザウイルスの検出が出来る迅速診断法の確立を目指しており、検出に必要な単クローン抗体の作成と、迅速診断法の評価に用いるreal-time PCRによる検出法を確立することを目的としている。本年度は免疫原であるC/山形/15/2004株を大量に殖やし、マウスに免疫して単クローン抗体の作成を行った。現在、HEに対する抗体7個とMに対する抗体2個、NPに対する抗体1個のハイブリドーマを得てクローニング中である。 さらに本年度は、特異性の高いTaqMan法を選択してreal-time PCR法の確立を目指した。C型インフルエンザウイルスには抗原性の異なる5つの抗原グループがあるが、そのどれもを検出できるプライマーとプローブを設定するために、まずC/山形/15/2004株を含めて5つのグループの代表的な株について7本の遺伝子分節(PB1,PB2,P3,HE,NP,M,NS)すべての塩基配列を決定した。その中でNP遺伝子分節を選び、5つのグループで保存されている領域にプライマーとプローブを設定した。さらに、単クローン抗体を作成する親株C/山形/15/2004のNP遺伝子領域をクローニングして、定量に必要な標準DNAの作成を行った。これらを用いて検出を試みたところ、1000コピー/mlまでの検出を確認した。22年度には実際の検体からの検出を行い、その検出感度を明らかにする。
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