2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591383
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中岡 隆志 東京大学, 医科学研究所, 講師 (80241256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 幸子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40231451)
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Keywords | 心血管 / 発生 / 分化 / バーシカン |
Research Abstract |
細胞外マトリックス蛋白質バーシカンは動脈硬化や血管の再狭窄において大きな役割を果たしている一方で、胎生期の心血管形成過程においても非常に重要な働きをしていると考えられている。hdfマウスは細胞外マトリックス蛋白質バーシカンをコードするCSPG2遺伝子の発現が障害されているので、このマウスを用いて胎生期心血管形成におけるCSPG2遺伝子の役割について検討を行っている。 血管内皮細胞及び血管平滑筋マーカによる免疫染色Flk-1及びPECAM-1の抗体を用いて胎生9.5日のマウス胎仔のwhole mountの免疫染色を行いhdfマウス胎仔と野生型とで血管内皮の比較を行った。22年度中にマウス血管平滑筋の抗体1A4のwhole mountの免疫染色を行い、hdfマウスにおいて内皮細胞のみならず血管平滑筋に関しても野生型と明らかな差異があることを見出した。 Ink注入 E9.5-E10の胎仔を胎盤と一緒に取り出し、胎盤から臍帯を通して胎仔にInkを注入することでhdfマウス胎仔と野生型胎仔の血管の可視化を行った。 神経提細胞系譜の解析 胎生期心血管形成において神経提細胞群は重要である。R26R(+)マウスをレポーターマウスとして用いるとhdf由来のβ-galactosidase活性のために神経提細胞系譜を正確に評価することが難しい。この問題を解決する目的で国立遺伝学研究所からCAG-lox-CAT-lox-RFPの供与を受け、PO-Creとの掛け合わせを行い、実際に神経提細胞系譜の追跡が可能であることを確認することができた。この系を用いて23年度中にhdfマウスの神経提細胞の系譜の追跡を行い、CSPG2遺伝子の役割を明らかにする。
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Research Products
(7 results)