2011 Fiscal Year Annual Research Report
新規ポリコーム遺伝子Pcgf5の心臓形態形成に対する機能解析
Project/Area Number |
21591405
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Research Institution | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
Principal Investigator |
白井 学 独立行政法人国立循環器病研究センター, 分子生物学部, 室長 (70294121)
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Keywords | ポリコーム遺伝子 / 形態形成 / 発生医学 |
Research Abstract |
目的:新規ポリコーム遺伝子であるPcgf5の機能解析を元に、未だ解明されていない、心臓形態形成に対するポリコーム遺伝子群の役割を明らかにし、先天性心疾患の原因遺伝子としてのポリコーム遺伝子群の可能性を探索する研究基盤を確立する。 研究実績:Pcgf5の機能解析において、基盤となる解析を行った。 LPcgf5ノックアウトマウスの解析:個体レベルでPcgf5の機能解析を行うために、Pcgf5コンディショナルノックアウトマウスを3系統のCre発現マウス(Nkx2-5/Cre(発生初期の心臓でPcgf5を欠損させる。)、αMHC-Cre(発生中の心筋細胞でPcgf5を欠損)、CMV-Creマウス(全身でPcgf5を欠損))と交配開始した。 2.既知のポリコームタンパク質の発生中の心臓における発現パターン解析および、ポリコームタンパク複合体の有無を解析:前年度までの解析の結果、既知のポリコームタンパク質(Rae28、Ring1b、Bmi1)が発生中の心臓で発現している事が明らかになった。本年度は免疫染色法を用いてこれらのタンパク質の発現パターンを詳細に解析し、心筋細胞、心内膜細胞両方にこれらのポリコームタンパクが存在し、更に、将来、心臓流出路、右心室を形成する二次心臓領域に強く発現している事を明らかにした。また、免疫沈降法、in situ PLA法により、発生中の心臓で複合体を形成している事を証明した。また、Pcgf5はRing1bとは複合体を形成するが、Rae28とは結合せず、他のポリコームタンパク複合体が存在する事を明らかにした。
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Research Products
(2 results)