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2009 Fiscal Year Annual Research Report

妊娠および胎児発育におけるスフィンゴ脂質代謝の役割の解明

Research Project

Project/Area Number 21591414
Research InstitutionMusashino University

Principal Investigator

水岸 貴代美  Musashino University, 薬学研究所, 講師 (70518448)

Keywordsスフィンゴ脂質 / 妊娠 / 胎児発育
Research Abstract

スフィンゴ脂質は多様な細胞生物学的活性を有するメディエーターであり、様々な疾患発症過程に重要な役割を担っている。最近、特に免疫系および多発性硬化症の治療薬として注目を集めている。私は、スフィンゴ脂質代謝経路は妊娠の継続維持に不可欠であることを見出した。スフィンゴ脂質代謝は正常妊娠中に活性化しており、スフィンゴシンキナーゼ活性が低下した雌の遺伝子改変マウスの子宮中の胎児は発育異常をきたし、最終的には流産をおこす。しかし、何故、スフィンゴ脂質代謝の異常によって流産がおこるのか、そのメカニズムは明らかではない。私は、今年度、野生型とスフィンゴシンキナーゼ遺伝子改変マウスの血清、血漿、妊娠子宮組織などを比較検討し、ある一群の炎症に関与するケモカインの発現が遺伝子改変マウスの子宮において、局所的に驚くべき上昇を示していることを見出した。これらのケモカインの機能が正常妊娠の維持に関わっており、その機能異常により流産がおこるという報告はこれまで全くみられない。今年度、得られたデータは非常に新規性の高いものであり、さらに解分を進めることにより、今まで原因不明とされた流産の原因の解明、さらにはその予防および治療に大きく貢献する可能性がある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] S1P3-mediated cardiac fibrosis in sphingosine kinase 1 transgenic mice involves reactive oxygen species.2010

    • Author(s)
      多久和典子
    • Journal Title

      Cardiovascular Research 85巻

      Pages: 484-493

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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