2009 Fiscal Year Annual Research Report
色白遺伝子(MC1RとP遺伝子)の多型と皮膚癌発症との関連
Project/Area Number |
21591449
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
大磯 直毅 Kinki University, 医学部, 講師 (10419814)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 |
Research Abstract |
日本では、高齢化社会の到来とともに皮膚癌発症が増加傾向である。紫外線暴露が皮膚癌発症の最も大きな環境因子である。色素異常に関連する遺伝子が明らかになるにつれ、「色白遺伝子」の存在が解明されてきた。われわれは特にMC1R遺伝子とP遺伝子に着目している。 近畿大学遺伝子倫理委員会の指針にしたがって患者ならびに健常コントロールの皆様に、研究に関して説明し、同意が得て、同意書にザインを頂いてから、採血を実施した。血液内の白血球より、ゲノム遺伝子を抽出した。サンプルは近畿大学遺伝子倫理委員会指針に従って、匿名化して保存した。紫外線発癌の対象疾患は、日光角化症並びに日光角化症由来有棘細胞癌・露光部基底細胞癌・露光部悪性黒子および悪性黒子由来悪性黒色腫とした。対象患者は日本人とした。日光角化症と皮膚癌患者、コントロールのサンプル採取を実施した。患者由来およびコントロール由来のゲノムDNAを集積した。今後、症例を蓄積して、さらにゲノムDNAを蓄積していく。一部のサンプルについては遺伝子多型解析を実施した。MC1R遺伝子多型とP遺伝子多型において、PCRを実施した。P遺伝子については、コドン481の遺伝子多型をターゲットとしていることから、SSCP法で解析した。その一部はPCR産物を用いて、ダイレクトシークエンスを実施した。具体的には、PCR産物をサイズマーカーとともにアガロースゲルに電気泳動し、エチジウムブロマイドで染色し、陽性バンドを切り出した。Gel-purification Kitを用いて精製し、シークエンス反応のテンプレートに使用した。シークエンス反応させたサンプルをシークエンサーで解析した。MC1R遺伝子については、複数の候補遺伝子多型が存在することから、ダイレクトシークエンス法で多型解析を実施した。
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Research Products
(2 results)