2010 Fiscal Year Annual Research Report
表皮を免疫調整臓器とする新規アレルギー疾患治療の開発
Project/Area Number |
21591461
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
水谷 仁 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30115737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 恵一 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70314135)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / サイトカイン / IL-4 / DNAワクチン |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎をはじめとするアトピー性疾患ではTh1・Th2タイプを含む複数のサイトカイン環境が局所あるいは全身的なTリンパ球を介した免疫不均衡を引き起こし、病状を形成しており、特にTh2サイトカインが優位な状況である。申請者らはサイトカインバランス異常の解析とその改善法を探索してきた。そのなかで皮膚を免疫調整物質の供給源とすることによる疾患の改善を目標とした。その1つとしてTh2サイトカインIL-4とIL-13のシグナルを阻止できる方法の検索を行ってきた。根治を目的とした場合、量質共に安定し持続的な蛋白の発現が必要である。持続的なIL-4/IL-13シグナルの抑制の方法として表皮細胞を産生の場とした変異IL-4/IL-13分子によるアトピー性皮膚炎治療法の樹立のために研究を行っている。申請者らは変異型IL-4/IL-13分子を皮膚特異的に発現させたモデルマウスの作成を行い、これを用いて炎症抑制の効果を解析している。 モデルマウスの耳に接触皮膚炎などによる抗原刺激を与えると耳の腫脹は正常マウスに比して軽減された。現在は皮膚と血清中のIL-4/IL-13発現タンパク量を測定している。さらに皮膚の病理学的検査とともに、血中IgE、ヒスタミン量の測定、皮膚ならびに脾細胞からのTh1/Th2サイトカインの産生を調べ免疫学的な背景を明らかにている。 同時に将来的な人への応用を考慮し、当該マウス皮膚の疾患モデルマウスへの移植によるドナーのアレルギー性炎症の抑制の可能性について現在検索中である。
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Research Products
(12 results)