2009 Fiscal Year Annual Research Report
抗菌ペプチドCATESTATINによる表皮角化細胞遊走誘導制御機構の解析
Project/Area Number |
21591465
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
徳丸 晶 Ehime University, 医学部附属病院, 講師 (50398046)
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Keywords | 抗菌ペプチド / catestatin / 表皮角化細胞 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
1) 培養表皮角化細胞を用いたBoyden chamber法によるCatestatinによる表皮角化細胞遊走の検討 Catestatinを0-300μMまで段階希釈しBoyden Chamberを用いて表皮角化細胞遊走能を定量化した。Catestatinは30μMをピークとして濃度依存牲に表皮細胞遊走を促進した。 2) HB-EGFを介したEGF受容体Transactivation機構の関与の有無の検討 至適濃度のCatestatin30μM刺激によりEGF受容体が活性化されうるどうか、Catestatin刺激後に0-30分まで、経時的に回収したcell lysateと抗リン酸化EGF受容体抗体を用いたWestern Blot法にて検討したところ、Catestatin刺激後20分をピークとして時間依存性にEGF受容体の活性化が認められた。そこで、膜表面に存在する変換酵素(ADAM)阻害剤OSU8、遊離型HB-EGFに対する中和抗体CRM197、EGFRとHB-EGFの結合を阻害する抗EGFR中和抗体、EGFRのキナーゼ活性阻害剤AG1478添加によりEGFR transactivationの各段階でのCatestatinによる表皮細胞EGF受容体の活性化が阻害されるかどうかをWestern blot法を用いて検討したところいずれの阻害剤によってもCatestatin刺激によりEGF受容体の活性化は抑制されなかった。つまり、Catestatinによる表皮細胞EGF受容体の活性化はtransactivation機構を介していない可能性が示唆された。 現在このEGF受容体の活性化にtransactivation機構が関与していないかを明らかにする目的で同様に各段階の阻害剤を用いてBoyden Chamberによる解析を行っている。
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Research Products
(3 results)