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2009 Fiscal Year Annual Research Report

発達早期の社会的ストレスが辺縁系GABA性神経系機能に及ぼす影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21591484
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

兼子 幸一  Tottori University, 医学部, 准教授 (50194907)

Keywords社会的ストレス / 母子分離 / 社会的隔離 / 社会的行動 / GABA作動性神経系 / 前頭前皮質 / 扁桃体 / モノアミン系神経修飾因子
Research Abstract

平成21年度は、B6系マウスを用いて、発達早期における社会的ストレスが前頭前皮質(PFC)のGABA作動性神経系機能に及ぼす影響の検討を試みた。
用いた社会的ストレスは下記の通り。
1. 生後3~21日目、1日3回、各1時間の母子分離
2. 離乳後(生後21日~同40日目)の社会的隔離(単独飼育)
しかし、5腹中4腹において、母子分離の期間中に、母マウスが分離歴のある仔マウスを捕殺し、仔マウスのNが予定の46から32に減り、以後の解析に支障をきたした。
上記2種類の社会的ストレスを加えたマウスは、いずれのストレスも負荷せず、通常の養育環境で養育されたマウスに比べて体重増加に差を認めなかった(p=0.13)。
生下時体重 生後3W 生後6W
・社会的ストレス(+)群(N=10):1.51±0.12g 9.15±1.23g 22.3±2.24g
・社会的ストレス(-)群(N=22):1.54±0.19g 8.77±1.44g 20.9±3.08g
○予備的な免疫組織学的解析の結果
社会的ストレス(+)群では、ストレス(-)群に比べて、内側PFCのII/III層のparvalbumin及びsomatostatin陽性の2種類の細胞だけにおいて、細胞密度の増加を認めた(p<0.01)。他方、PFCの他層では、すべてのGABA作動性神経細胞系で群間差を認めなかった。
捕殺による動物数減少の問題を解決するため、マウスの系をB6からICRに変更した。しかし、同様の問題が起こったため、マウスの使用を断念しWistarラットで検討した。その結果、Wistarラットでは、2腹中で仔ラットが捕殺される現象は起きなかったため、平成22年度はWistar系ラットを用いて、扁桃体およびPFCでの研究を継続する予定にしている。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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