2009 Fiscal Year Annual Research Report
薬物による徐波睡眠増減による代謝・認知機能への影響の検討
Project/Area Number |
21591493
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
田ヶ谷 浩邦 Kitasato University, 医療衛生学部, 教授 (50342928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 雄治 北里大学, 医学部, 准教授 (40215017)
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Keywords | 脳・神経 / 薬理学 / 睡眠薬 / 認知機能 / 自律神経機能 / 代謝 |
Research Abstract |
徐波睡眠は脳・身体の疲労回復・機能維持において重要な役割を果たしており、近年、耐糖能維持にも重要であることが判明した。 新しい睡眠薬や、開発中の睡眠薬は、徐波睡眠を維持・増加させるため、これを減少させる従来の睡眠薬よりも自然な催眠作用を持つとされているが、エビデンスがない。 本研究の目的は、薬物による睡眠徐波減少・増加の違いが、認知機能・耐糖能評価に与える影響を明らかにすることである。 平成21年度はパイロット研究として、研究分担者と倫理面、実験の運用面について検討し、問題点の抽出、実験プロトコルのブラッシュアップを行った。 1. 倫理面:健常者に薬剤を投与する実験であり、臨床治験レベルの倫理的配慮をおこなうこととした。補償については、大学全体の補償体制確立を待っている段階。 2. 終夜睡眠ポリグラフと携帯機器による活動量測定:北里大学東病院治験管理センターで行われた睡眠薬の第1相治験で生じた問題につき検討し、必要な人件費・消耗品の算定をおこない、運用テストにより問題点が解決したことを確認した。 3. 認知機能テストバッテリ:長時間の実験となるため験者が交代しても評価に変動が出ないよう、反応時間の精密測定が必要な検査、評価項目が多数にわたる検査については、パソコンより課題を提示し、自動的にデータを収集することとし、テストプログラムを開発した。 4. 自律神経機能評価解析:心拍変動を用いた自律神経機能評価を追加することとし、機器のテスト、解析法の開発を行った。
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[Journal Article]2010
Author(s)
田ヶ谷浩邦(介護福祉士養成講座編集委員会)
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Journal Title
新・介護福祉士養成講座 14こころとからだのしくみ第2版(中央法規出版株式会社)
Pages: 215-242
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[Journal Article]2009
Author(s)
田ヶ谷浩邦(内山真)
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Journal Title
専門医のための精神科臨床リュミエール8 精神疾患における睡眠障害の対応と治療(中山書店)
Pages: 2-15
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