2009 Fiscal Year Annual Research Report
フラクタル解析を用いた自閉脳スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
21591507
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
北村 秀明 Niigata University, 医歯学系, 准教授 (00361923)
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Keywords | 自閉症 / アスペルガー障害 / MRI / 脳 / フラクタル解析 |
Research Abstract |
目的:病院受診中の広汎性発達障害と,ボランティアの定型発達対照者の脳MR画像を得て,これに最適なフラクタル解析を行うための画像前処理法,フラクタル次元算出法を検討する。 対象:広汎性発達障害=10名(DSM-IV-TRで診断された自閉症,アスペルガー障害,特定不能の広汎性発達障害,ただしてんかんの併存など,器質的要因のある患者は除いた)定型発達対照者=10名(患者群と性別と年齢をマッチさせた) 方法:1.5テスラMRI装置を用いて,全脳にわたる高解像度3次元MR画像を得た。撮影パラメータは次のとおり:sagittal plane ; field of view, 256×256mm ; matrix size, 256×256 ; slice thickness, 1.0mm。さらにVBM5を用いて灰白質画像を抽出し,BMP軸位断画像に変換した 解析:新規購入したフラクタル解析ソフトウェアBenoit for MatlabでBMP画像を読み込み,全大脳を対象として3次元フラクタル次元を求めた。 結果:画像統計学的検討はしていないが,記述的にみると大脳灰白質のフラクタル次元は患者群で小さい傾向があり,これは皮質構造のfoldingが少ないことを意味するのかもしれない。しかし小脳については,同じ方法では灰白質・白質の分離が悪かった。小脳のフラクタル解析の画像前処置は大脳のそれとは別の方法論の開発が必要で,次年度の課題である。
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Research Products
(4 results)