2010 Fiscal Year Annual Research Report
フラクタル解析を用いた自閉脳スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
21591507
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
北村 秀明 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00361923)
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Keywords | 自閉症 / アスペルガー障害 / MRI / 脳 / フラクタル解析 |
Research Abstract |
目的:病院受診中の広汎性発達障害と、ボランティアの定型発達対照者の脳MR画像を得て、これに最適なフラクタル解析を行うための画像前処理法、フラクタル次元算出法を検討する。 対象:前年度に引き続き、広汎性発達障害患者(DSM-IV-TRで診断された自閉症、アスペルガー障害、特定不能の広汎性発達障害、ただしてんかんの併存など、器質的要因のある患者は除いた)と、定型発達対照者(患者群と性別と年齢をマッチさせた)のデータ収集を継続した。 方法:1.5テスラMRI装置を用いて、全脳にわたる高解像度3次元MR画像を得た。撮影パラメータは次のとおり: sagittal plane ; field of view、256×256mm ; matrix size、256×256 ; slice thickness、1.0mm。さらにVBM5を用いて灰白質画像を抽出し、BMP軸位断画像に変換した 解析:前年度と同様に、フラクタル解析専用ソフトウェアBenoit for MatlabでBMP画像を読み込み、全大脳を対象として3次元フラクタル次元を求めた。 結果:画像統計学解析の結果、大脳灰白質のフラクタル次元は患者群で小さい傾向があった。広汎性発達障害では、脳萎縮に加えて、皮質構造のfoldingが少ない(複雑性が低い)可能性がある。しかし対象数がまだ少ないので、統計学的パワーが十分でない。さらに対象数を増やす必要がある。小脳については、同じ方法では灰白質・白質の分離が悪かった。小脳のフラクタル解析の画像前処置は大脳のそれとは別の方法論を開発中である。
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Research Products
(5 results)