2010 Fiscal Year Annual Research Report
摂食障害におけるアジポサイトカイン、脳由来神経栄養因子。短期的予後との関連
Project/Area Number |
21591525
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
永田 利彦 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (80237528)
|
Keywords | 神経性過食症 / アディポサイトカイン / Adiponectin / Resistin / Leptin |
Research Abstract |
女性の神経性過食症患(以下BN群)16例、女性の健常対照群(以下C群)12名に文書にて同意の上、採血と心理テストを実施した。またBN群の6例に関しては治療の前後2回での採血、心理テストの実施が可能であった。 その結果、AdiponectinはBN群では9929±5810ng/mlとC群の5518±3058ng/mlより有意に高値であった(t=2.6, p=.016)。ResistinはBN群で9.2±4.6ng/ml、C群で9.3±3.9ng/ml(t=0.1, p=0.92)、Leptinに関してはBN群で10.6±12.4ng/ml、C群で10.5±10.6ng/ml(t=0.1, p=0.92)と有意な差を認めなかった。NesfatinはC群では測定限界以下のことが多かったため、比較を行わなかった。 BN患者6例を対象とした治療前後での比較では、Nesfatinは治療前1.1±2.4ng/mlから治療後には0.4±0.9ng/mlと下がったが測定限界以下の患者も多かった(Wilcoxon符号付き順位検定、p=.32)。Adiponectinは治療前には8,093±5,313ng/mlが治療後には23,950±36,327ng/ml(p=.17)、Resistinは治療前には7.7±2.3ng/mlが治療後には7.9±4.2ng/ml(p=0.75)、Leptinは治療前には7.2±11.2ng/mlが治療後には4.9±4.7ng/ml(p=0.92)と有意な変化を示さなかった。
|
Research Products
(7 results)