2011 Fiscal Year Annual Research Report
マウス躯幹部覚醒イメージング技術の開発と肝薬物動態研究への応用
Project/Area Number |
21591547
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桐生 茂 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (20313124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 優介 北里大学, 医学部, 教授 (40232566)
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Keywords | マウス / 肝特異性造影剤 / 覚醒 / 体温 |
Research Abstract |
本研究の目的は麻酔による生理条件への影響を排除したMRIによるマウス躯幹部覚醒イメージング技術の開発と薬物動態研究への応用であるが、平成23年度は平成21年度および平成22年度で確立した覚醒イメージング技術、覚醒下マウスにおける肝特異性造影剤Gd-EOB-DTPAの動態について得られた知見をもとに、薬剤によるGd-EOB-DTPAの肝動態について検討した。リファンピシン、スタチン、アンギオテンシンII受容体拮抗薬、プレドニゾロン等の薬剤を投与して、麻酔下にて固定されたマウスの尾静脈よりGd-EOB-DTPAを静注し、静注後60分まで肝臓の増強効果をMRIにて検討した。薬物を投与していないコントロール群と比較した。リファンピシン投与においては肝臓の濃染の低下が観察された。その他の薬剤では薬剤排泄はコントロールと変化がみられなかった。引き続き、覚醒下マウスにリファンピシンを投与して、マウスの尾静脈よりGd-EOB-DTPAの静注を行い、覚醒下の撮影を行った。覚醒下においても肝臓の濃染低下がみられた。前年度の検討で知られているように麻酔下では覚醒下に比較してGd-EOB-DTPAの肝臓からの排泄は遅延し、麻酔下でも体温を平熱に保つことによりGd-EOB-DTPAの肝臓からの排泄は覚醒下と同様にみられたが、麻酔および覚醒下とも濃染そのものが低かったことより、リファンピシンにより薬剤の取り込みが阻害されたと考えられた。
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Research Products
(1 results)