2009 Fiscal Year Annual Research Report
PETを用いた心筋エネルギー消費効率(心筋燃費)測定による心病態評価法の開発
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21591551
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| Research Institution | University of Fukui |
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Principal Investigator |
工藤 崇 University of Fukui, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (20330300)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 顯 福井大学, 医学部, 助教 (20334815)
荒川 健一郎 福井大学, 医学部, 助教 (80401967)
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| Keywords | ポジトロン断層撮影 / 炭素11標識酢酸 / 心筋燃費 / エネルギー消費効率 / 心電図同期収集 |
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| Research Abstract |
本研究の主目的は心臓のエネルギー消費効率が心疾患、特に心不全、虚血性心疾患患者における病態把握・予後の予測に有用であることを証明することにある。エネルギー消費効率の測定のための患者エントリーについては、現在6症例虚血性心疾患の検査が終了した。対照となる正常群のデータ収集については、現在症例収集が遅れている。目的である10症例には至っていないため、今後さらなる症例数の積み重ねが必要である。現在これらの症例について、初期段階での核医学評価を開始した。全症例炭素-11標識酢酸PETを行い、目的である酢酸洗い出し速度の測定による酸素代謝と心電図同期撮影による心機能同時評価が可能であるという結果が得られた。現在予定していた炭素-11標識酢酸PETに加えて、F-18FDG心電図同期PETを行い、C-11標識酢酸PETによって酸素代謝と同時に測定された心機能が、従来法であるF-18FDG心電図同期PETで評価された心機能と概ね一致することという結果が得られており、日本分子イメージング学会にて発表予定である。循環器的評価としては、実施計画に記載した心エコーのみでなく、心電図同期心筋SPECTによる検査を中心に評価を行っている。これらの症例については、現在循環器科にて経過追跡中である。局所心臓エネルギー消費効率の測定法開発については、心筋血流、心筋酸素代謝、心機能測定が同時に可能であることがわかってきたため、現在既存のソフトウエア(PMOD)上で測定法開発ができるかを検討中である。
副次的目的である、高心肺機能者のデータ収集については、現在検査用放射性医薬品製造が十分に潤沢でないこと、対象者を集めることが困難であることから、現在中断している。
また、上記虚血性心疾患6例において、血流が維持されているにもかかわらず代謝が低いという、従来とは逆の現象が発見されたため、別途発表を検討中である。
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