2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591552
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
浦田 浩一 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (70324267)
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Keywords | 生体肝移植 / 肝容積 / 肝静脈 / 肝萎縮 / 肝再生 |
Research Abstract |
2010年3月までに当科で施行された274例の生体肝移植のうち、2005年1月以降で術前に当院で腹部造影MTCT検査を行っているドナー50例、術前・術後にMDCT検査を施行したレシピエント50例を対象に下記の測定を行った。 3次元肝容積解析ソフト(日立メディコ社Organ Volume Analysis)を用いて、ドナー・レシピエントの門脈・肝静脈の破格を含めた解剖(肝静脈枝間のコミュニケーター)を描出し、門脈枝潅流領域の肝容積、肝静脈枝還流領域(V5、V8)とその温存・切離とドナー肝切除後の肉眼所見・臨床での区域容積のの解析を行った。中肝静脈分枝で還流される領域が右葉の50%を越える症例は22%存在した。中肝静脈分枝で還流される領域が右葉の50%を超えるドナーであっても、術中には、同静脈根部でクランプを行った場合に静脈枝間のコミュニケーターが存在する場合や、同領域の門脈枝で逆流が生じ、領域の鬱血を生じる場合があり、術前検査では評価が困難なことが経験された。同ドナーにおける肝再生・肝萎縮の変化を外来観察中に造影CT検査を行うことで評価できる可能性があり,今後解析を追加していく予定である。 撮影条件により3D血管像・臓器像の構築には十数時間を要する症例や、解析ができない症例も存在した。当院放射線科と協議を重ね、同ソフトで解析に適したMDCT造影条件を確立した。 肝葉容積の変化を統計的に分析中でドナーにおける右葉摘出の限界とレシピエントにおける肝静脈再建の指標を考察中である。
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Research Products
(20 results)