2009 Fiscal Year Annual Research Report
上腹部MDCTにおけるスカウト像を用いた患者体格自動測定プログラムの開発
Project/Area Number |
21591553
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
近藤 浩史 Gifu University, 医学部附属病院, 講師 (20324311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼松 雅之 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (40252134)
五島 聡 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (90402205)
柘植 祐介 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (80444272)
渡邊 春夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (30456529)
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Keywords | 放射線 / CT / 造影剤 / 医学 / 癌 |
Research Abstract |
本年度は研究の第1段階として,含有脂肪率を変化させられる模擬腹部ファントムによる基礎開発を行った.模擬腹部ファントムは,脂肪含有量が変化させられ、かつ腹部領域の形状に近い楕円錐チャンバーの中心部分にある水成分部(20cm径)と、その周囲をサラダオイルで満たした脂肪成分部からなるように作成し,脂肪部分の面積によって全体的な脂肪含有量が変化させることができる.CT装置のスカウト撮像から得られる投影データは径路上の線減弱係数の線積分値を表している.2種類の管電圧でスカウト撮像(デュアルエナジースカウトイメージング)を行うと,対象物が2つの物質で成り立っている(本検討では水と脂肪)と仮定すれば,2つの管電圧に対する既知の減弱係数を用いることで理論的にはそれぞれ2種類の物質の径路長が求められる.本年度は研究の第1段階として,含有脂肪率を変化させられる模擬腹部ファントムを用いて径路長計算の検証を行った.径路長情報を利用した対象物の含有成分,輪郭を自動抽出するアルゴリズムを開発中でとの相関性を暫定し,スカウト撮像を行うことにより含有成分および体輪郭が自動抽出できるようなアルゴリズムを開発中で,臨床応用への最終調整段階である. 来年度は,臨床応用として,実際の臨床で撮像されているCT検査のローデータを用いる.患者情報(年齢,性別,身長,体重,体外式計測による体脂肪率)とともにCT装置と同様の記憶媒体に連結不能匿名化した患者データとして保管し,これらの情報にファントムでの基礎研究により得られたアルゴリズムを適用し,その精度を臨床の情報を使用して確認していく予定である.
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Research Products
(2 results)