2010 Fiscal Year Annual Research Report
造影マルチスライスCTによる3次元胃壁血管抽出画像の開発および胃癌診断への応用
Project/Area Number |
21591564
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古森 正宏 九州大学, 大学病院, 助教 (90529819)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴丸 大介 九州大学, 大学病院, 医員 (90419565)
平賀 聖久 九州大学, 大学病院, 助教 (50335973)
|
Keywords | 胃癌 / MDCT / 3次元胃壁血管抽出画像 / 腫瘍濃染 |
Research Abstract |
造影3次元CTにおける胃癌の増強効果と病理学的因子との関連について;病理学的に胃癌と診断された62例66病変(早期癌:43,進行癌:23,平均径36mm)。発泡剤,鎮痙剤,経静脈性高濃度造影剤を用いた64列MDCTで胃全体を含む動脈優位相の容積データを収集、ワークステーション上で3次元胃壁血管抽出画像(WC法)を作成し、軸位横断像、光学内視鏡像と比較読影した。WC法上の腫瘍の増強効果を濃染群(正常粘膜よりも濃染する病変)と非濃染群(正常粘膜と同等ないし低吸収を呈する病変)に分類し、専門医2名の合議制で腫瘍の増強効果を判定した。切除標本を抗CD34抗体で免疫染色を行い、1名の病理医が腫瘍内のmicrovascular density(MVD)を計測した。WC法上の腫瘍増強効果と肉眼・病理組織所見(深達度、腫瘍の局在、大きさ、脈管侵襲、MVD)を比較解析した。結果は正常胃壁に比べ増強効果を認めた病変は49%であり,深達度m:15%,sm:62%,mp以深:78%、大きさ1cm未満:0%,1~2cm:21%,2cm以上:64%で、深部浸潤、大きな病変が増強される傾向にあった。単変量解析では、深達度sm以深、大きさ2cm以上、脈管侵襲陽性、WVD高値の胃癌において有意に増強効果された(p<0.05)。
|
Research Products
(4 results)