2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591568
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
森 宣 大分大学, 医学部, 教授 (20128226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清永 麻紀 大分大学, 医学部, その他(医員) (90464445)
山田 康成 大分大学, 医学部, 講師 (60244183)
松本 俊郎 大分大学, 医学部, 准教授 (80219500)
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Keywords | 画像診断学 / リンパ系 |
Research Abstract |
平成22年度は正常患者10名および膵疾患患者5名に対し、高分解能1.5T-MR画像(FASE3DのSTIR法)の撮像を行った。これら画像を評価した結果、各患者間で画像の質に差がある事が判明した。これは撮像時間が約20分と長い為に患者の体動や腸管の蠕動の影響が生じたものと考えられた。そこで撮像時間の短縮とより高い空間分解能を期待して強磁場装置である3.0TのMR装置にて正常患者10名に対し撮像(free-breathing T2 SPIR VISTA sequence)を行った。その結果、1.5TのMR装置と比較して約10分間の撮像時間の短縮が得られ、被験者の負担も少なく、アーチファクトも最小限に抑えられた。膵周囲の血管が低信号に描出されるのに対し、リンパ管は著明な高信号領域として描出され、より高い空間分解能が得られた。現在、20名の正常被験者に対し3.OTMR装置にて撮像を行い、解剖体による我々の研究や過去に報告された文献に基づき、MR画像による膵周囲のリンパ路の解析を進めている。今後、正常被験者30名(合計50名)に対し同様の方法で撮像を行い、得られた画像を2名の放射線科医で統計学的に評価を行う予定である。正常被験者による膵周囲リンパ路の正常MRI解剖を確立後、膵癌を含めた種々の膵疾患について検査を行い、CT等他の画像診断では評価困難とされているリンパ管(節)への腫瘍浸潤の有無の評価や膵癌と他の膵疾患との鑑別点となるリンパ管所見が存在するか検討を進めていく予定である。
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Research Products
(15 results)