2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591571
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
篠原 廣行 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 名誉教授 (90138488)
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Keywords | MRI / 画像再構成 / 計算機シミュレーシ |
Research Abstract |
研究の目的 被験者の動きを高精度に補正する3次元MRI計測法とその画像再構成法(首都大学東京,科学技術振興機構 共催 研究シーズ発表会2007で口頭発表)を開発することである. 研究成果 提案する3次元MRI計測法は,ラジアルスキャン法を基本とし,計測データを直方体状に収集する.直方体状に収集することでk空間(周波数空間)の原点付近のデータが必ず存在し,直方体状データのフーリエ逆変換によっておおまかな3次元再構成画像が得られる.23年度は極座標から直交座標に変換する際の補間法を2次元MRIについて検討した.2次元フーリエ変換MRIで得られる直交座標系のk空間データを極座標系の投影に変換し,フィルタ補正逆投影法(FBP法)および代数的画像再構成法(SIRT法)によって画像再構成することを提案した.投影データに変換する際に必要な補間は線形補間とシンク補間を用い,それらの再構成画像とフーリエ変換、法による再構成画像(基準画像)との差を1画素あたりの絶対誤差で比較した.シンク補間による投影を用いた場合の絶対誤差はFBP法,SIRT法とも約0.013であった.基準画像の強度画像の最大値は1.501451,FBP法は1.47921,SIRT法は1.44858(繰り返し100回),1.579442(繰り返し200回)であった.最低値はいずれも基準画像の0に近い値であった.視覚的には投影からの再構成画像と基準画像との間に差異は認められなかった.これらの知見から,3次元bladeラジアルスキャンの極座標から直交座標への変換についても,シンク補間が有効と推測された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MRIの3次元計測についての計算機シミュレーションについてはおおむね順調に進展している.極座標と直交座標間のデータ変換に関する論文は採択された.3次元計測の計算機シミュレーションは24年度に論文投稿の予定である.一方,実機MRIへのアルゴリズムの実装については,当初予定してよりも開発環境が大変難しいため進んでいない.
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Strategy for Future Research Activity |
3次元データについて極座標と直交座標間のデータ変換法の検討を行い,3次元MRI計測の計算機シミュレーションの完成度を高める.実機MRIへのアルゴリズムの実装については,比較的簡単な2次元ラジアルスキャンMRI法のパルスシーケンスについて検討する.
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