2009 Fiscal Year Annual Research Report
2管球型デュアルエナジーCTを用いた肺野すりガラス吸収値病変造影能の評価
Project/Area Number |
21591574
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
原 眞咲 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 准教授 (50244562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝本 雄太 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20144719)
佐々木 繁 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (80444959)
白木 法雄 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (50326154)
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Keywords | dual energy CT / 造影CT |
Research Abstract |
デュアルソースCTにおけるデュアルエナジーモード(140kVpおよび80kVp)を用いた,すりガラス吸収値(-100から-800HU程度)病変における造影効果の評価が可能か否かを検討するために,すりガラス吸収値病変ファントームを作成し,適正撮影条件,解析条件を検討することを平成21年度の検討課題とした. シーメンス社製Somatom Definitionに搭載されているワークステーションSyngo Dual Energyの'Liver VNC'プログラムを用いて作成されたcontrast mapping image (CMI)と,造影前後のCT値変化を比較した検討では,軟部吸収値領域(0-100HU程度)において良好な相関が得られた。また,アガロースゲルと造影剤を使用した軟部吸収値領域におけるファントーム実験でもヨード濃度を良好に反映することが示された. すりガラス吸収値病変におけるファントームを,20~50μm程度の中空樹脂を含む市販の工芸用粘土を使用し作成し,-632.6~-617.2HU, SD: 4.7HUの安定したファントームであることを確認した.作成したすりガラス吸収値ファントームにおける,CMIのROI値と実際のヨード造影剤濃度との関係を評価した.100から150HU程度の造影過大評価が確認できたため,Liver VNCのパラメータを変更し過大評価が0に補正できるように,すりガラス吸収値病変の造影効果評価のために適切なパラメータを設定し,すりガラス吸収値病変に対する信頼性が示された. これらの結果について,第146回日本医学放射線学会中部地方会平成21年6月27-28日(アクトシティ浜松コングレスセンター,浜松)およびEuropean congress of radiology 2010(平成22年3月3日-9日,Austria Center Vienna, Wien)において口演発表を行った.
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Research Products
(2 results)