2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591597
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山上 卓士 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10257537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 恒彦 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (70237733)
田中 治 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (70317246)
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Keywords | 肝動脈 / 塞栓術 |
Research Abstract |
肝癌に対するTACE療法の中で、どの抗がん剤と塞栓物質、薬剤溶出性ビーズの組み合わせがもっとも抗腫瘍効果が高くかつ安全であるかを明らかにするために企図された一連の研究の中で、検討課題のひとつである抗がん剤がビーズに充分含まれるまでの至適時間について、昨年度に引き続き検討した。経動脈的に注入可能で腫瘍に貯留しやすい薬剤溶出性ビーズの作成をin vitroで行っている。数種類の抗がん剤の溶液に、数種類の塞栓ビーズを1分、10分、20分、30分、60分、120分浸漬させたのちビーズ内の抗がん剤含有を顕微鏡で評価し、すべての抗がん剤とビーズの組み合わせで、抗がん剤がビーズに充分含まれるまでの至適時間を導き出した。使用する抗がん剤はファルモルルビシン、ドキソルビシン、アイエーコール、塞栓ビーズはジェルパート(径1mm)、Embosphere(径500μm未満)、PVA(径500μm未満)、BeadBlock(径500μm未満)、Contour-SE(径500μm未満)、SAP-MS(径500μm未満)。溶解が必要な塞栓ビーズには造影剤などを使用した。この研究は現在継続中でありまだ結果がでていないが、この課題により得られた成果が今後研究を継続していく上で重要なものとなる。
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